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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百六十二話  『決戦(6) レンとギンガの覚悟』
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ーププロテクションで防ぐ。
プロテクションとバルムンクの魔力刃の衝突により『ギギギギギッ!』と削られる音が響くが今は耐えなきゃ…!
それで何度も斬撃を受けながらも話を続ける。

「でも、一方的じゃダメなんだ。お互いに想いあっていないと無理矢理僕の心を奪っても後悔するだけだよ?」
「………ですが、レンさんに振り向いてもらうためにはこうするしかないのです…」

シュンッと顔を俯かせてそう弱々しい声でトレディは語る。
そうか…。戦闘機人だからそう言った方面の感情にはやっぱり乏しいんだね。

「それなら、まずはお友達から始めよう。トレディ!」
「………お友達から、ですか?」
「そう…、まだ僕は君のことをそんなにわからない。だからお友達から始めてその気持ちがトレディの本当のものなのか確かめていこう!」
「………ですが、私はあなたの敵なのですよ? レンさん?………そんな時間が与えられるなんてことが…」
「まだわからないじゃないか! トレディの罪はきっと重いものになると思う…。でも、いつか償ってまともな道を進むことができる!」
「………それは、つまり私に投降しろということですか? レンさん」
「うん! こんな事はもうやめて、僕達と一緒に歩いていこう!」

そう言って僕はトレディに手を差し出す。
だけどトレディは少し悲しい表情になる。

「………できません。私は、あなたの姉君であるランさんを捕らえたばかりか洗脳までしてしまいました…。こんな私がレンさん達と歩んでいくことなど…」
「そんなことはどうだっていいよ! ラン姉さんはまだ死んでいない! まだ手遅れじゃない! なら、まだやり直せるから!」
「………レンさん。ですが…」
「…そんな悲しい表情をしないで、トレディ。周りがなにか言ってきても僕がトレディの事だけは信じるから…!」
「………あっ………」

それでトレディは目を見開いて涙を一滴垂らす。

「………こんな私を、信じてくれるのですか?………こんな、私を…」

それで僕は笑顔を向けながらも、

「うん、信じる! 僕は君の味方になるよ。だから…」
「………レン、さん…」

もう少しで説得できるかもしれないと思った時だった。

『トレディちゃん? そんなガキの言葉なんて聞く必要はありませんよ〜? 私がその耳を閉ざしてあげるわ』
「………クアットロ姉様!? なにを…グッ!?」

スクリーンにメガネの戦闘機人が移り出すとなにかを操作したのかトレディが頭を押さえだして苦しみ出す。

「トレディになにをした!?」
『あら〜? あなたの世迷い事に聞く耳立たせないように意識を手放させただけですよ〜?』
「そんな…!?」
『それじゃトレディちゃん。そんなガキなんて倒しちゃいなさい!』
「…………
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