第五章 StrikerS編
第百六十二話 『決戦(6) レンとギンガの覚悟』
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ィィィィンッ!』というブリッツキャリバーの駆動音が聞こえてきて、次いでギンガの『はぁあああーーー!!』という叫び声が聞こえてきてチンクはせめて防御することだけを考えて腕を交差させた。
「決めるわよ!」
爆煙の中から飛び出してきたギンガは体中に傷を負いながらも、しかし致命傷は一切受けていない状態で抜けてきたのだ。
ブリッツキャリバーとの息の合った連携があったからこそできた芸当である。
「くっ…!」
「リボルバー…シュート!!」
リボルバーナックルから魔力弾が放たれナイフも構えていない無防備なチンクに激突した。
「ぐぅっ!!」
『ズザザッ!』と地面を踏ん張りながら耐えて防ぎ切ったが、次の一手がもうないチンク。
それでチンクはもうダメだと諦めて両手を上げて降参ポーズをする。
それを見てギンガは振りかぶっているリボルバーナックルをチンクの顔一歩手前で急停止させる。
「勝負、ありってところかしら…?」
「ああ。降参だ。私にはもうナイフがほぼないからお前に太刀打ちできる力は残されていないのでな」
「そうですか。だったら騒乱罪の罪であなたを逮捕します」
それでチンクは素直にギンガのバインドによる拘束に従ったのであった。
「さて、レン君!」
ギンガは今二対一で孤軍奮闘しているレンの元へと向かおうとしているのだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side レン・ブルックランズ
「はぁあああーーー!!」
「くっ!」
ラン姉さんのバルムンクによるおお振りの斬撃がまた僕とアウルに襲いかかってくる。
それを防ぎ、また距離を取ってアブソーププロテクションを展開する。
それは思ったとおりでトレディのクラッシャーバイトが迫ってきたからだ。
それもさらに防御する。
「………理解できません。………レンさん、あなたは先程からガードばかり。………なにがしたいのですか?」
「それはまだ話せないんだ。でも、トレディ、僕は君と戦いながらも話がしたいんだ」
「………話、ですか?」
トレディはコテンと首を傾げて怪訝な表情になる。
その表情一つ一つは無機質な感じながらもその中に可愛さも秘めているからつい見とれてしまう。
でも、そんな邪な気持ちは今は抑えて話を続ける。
「…ねぇ、トレディ。君は恋という感情を知りたいんでしょう?」
「………はい。………レンさんに抱くこの感情がまだ恋だとはっきりとわからない以上、それが本当なのか確かめたいのです」
「僕をそこまで思ってくれるのはとても嬉しいよ、トレディ…」
「おおおおおーーー!!」
「ラン姉さん、今は邪魔しないで!」
僕とトレディの会話など関係なしだと言わんばかりに攻撃してくるラン姉さんの攻撃をアブソ
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