第五章 StrikerS編
第百六十二話 『決戦(6) レンとギンガの覚悟』
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ルバーナックルを回転させていつでも突撃できるように構える。
「…ブリッツキャリバー、ここで彼女に遅れを取るわけにはいかないわ。イチかバチかの賭けを仕掛けてみようと思う。一緒に駆け抜けてくれる…?」
《どこまでもお供します、マスター》
「ありがとう…。いくわよ!」
《はい!》
それでブリッツキャリバーは魔力を注がれてスバルのマッハキャリバーと同じく翼を宿す。
その翼が大きく羽ばたき、魔法陣も輝きを増していく。
左手のリボルバーナックルも回転速度を上げさせて唸りを上げる。
「…むっ? ついに賭けに出たか?」
「ええ。あなたを倒すためには一歩踏み出さないといけないようだからね」
「ならばこちらも相応のものを用意しよう」
それでチンクは空中に何十本ものナイフを浮かばせる。
普通に考えればそれを見ただけで気力を削がれてしまうかもしれない光景であったが、ギンガは対照的に笑みを深めた。
「なぜ笑える? この状況、お前に勝ち目は薄いのだぞ?」
「…いえ、どうもこの光景は少し、というかかなり見慣れているんですよね」
「見慣れてる…?」
「あー…気にしないでいいわよ。こちらの事だから」
チンクの姿がどうしてもシホの劣化版の光景に見えて仕方がないギンガだった。
「さて、それじゃ行かせてもらうわ!」
「来い! 姉には負けは許されないのだ! オーバーデトネイション!!」
そしてギンガは一気にギアをトップにまで持っていきウィングロードを展開してチンクへと吶喊する。
それをチンクはまるでシホの全投影連続層写のようにナイフを全部ギンガ目掛けて放ってきた。
「ブリッツキャリバー! 全方位プロテクション!! 致命傷コース以外のものは捨て置いていいわ!」
《はい!》
ギンガはナイフの嵐の中を駆け巡る。
だがすぐに爆発の連鎖に襲われていく。
度重なる爆発により起こる煙によってギンガの姿がどんどん見えなくなっていく。
「くっ!」
『ボンッ!』という破裂音と共にまた一つナイフが爆発する。
それをギンガは最小限の防御だけでなんとか凌いでいく。
部分部分で爆発する箇所をブリッツキャリバーが計算してそこにだけ絞ってプロテクションを展開する。
そしてギンガは目視で避けられる物は自力で避けていく。
それの繰り返しが数分続いた。
「これで、仕留められたか…?」
チンクはほぼ手持ちのナイフを消耗しきった状態でこれ以上の戦闘には支障をきたす状況だった。
だからこれをもし掻い潜ってくるとしたらもう手がないと思った。
ゆえに倒れていてくれよ? と願うだけ。
だが、それは爆煙の中から伸びてきていたウィングロードが健在である事でナイフの嵐が破られたことを悟る。
『ギ
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