第五章 StrikerS編
第百六十二話 『決戦(6) レンとギンガの覚悟』
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アルクェイドと志貴はガジェットが攻めてきている道を一気に駆け抜けて次々と倒しているところだった。
アルクェイドはその爪を硬質化させて潰していき、志貴は短刀・七夜を振るい切り裂いていく。
背後から二人に当たらないように魔導師達の援護射撃が飛んできて二人の打ち零しを倒していく。
ゲンヤはそれを背後で控えている車両から見守りながら、指示を出していた。
「…しかし、あの二人はあのタヌキの切り札らしいが、かなりのもんじゃねーか。圧倒的だ」
そう呟く。
それほどに二人は戦果を上げていたのだった。
これなら突破されることはないか…? と安心しているところに、
「ナカジマ三佐!」
「どうした?」
「それが、なにかの反応がすごい勢いでガジェットの背後から迫ってきます!」
「なんだと…?」
それでサーチでその光景を映し出す。
そしてそこに映し出されたのは、ガジェットではなかった。
「な、なんだ。あれは…?」
スクリーンの先に映し出されたものは異常な存在だった。
巨大な黒い狼にも似通った魔獣が剣や槍、盾などの様々な武装をその体から突き出してこちらに「■■■■■ーーー!!」と理解できない叫びを上げながら突っ込んでくるのだ。
それでゲンヤはマイクを急いで持ち、
「全員警戒しろ! なにか化物が突っ込んでくるぞ!」
と警戒を促す報告を出す。
それを聞いていたアルクェイドと志貴は、
「ふんっ。木偶の機械だけでつまらないと思っていたところなのよ。相手になるわ!」
「…後悔してもしらないぞ? アルクェイド」
「そんなことを言いつつ着いてきてくれるんでしょう? 志貴…?」
「ふっ…当たり前だろ? 多分、報告にあったサーヴァントに似た気配を持つ奴だろ? なら俺達の出番だ」
それで二人はその黒い獣へと向かっていくのだった。
◆◇―――――――――◇◆
ギンガとチンクは廃都市の退れた道をじぐざぐに移動しながらもお互いに攻撃を繰り返している。
しかし、それは地上本部襲撃事件の時の焼き回しのようなものであった。
ギンガは近づけば直接攻撃できる、だがそれはチンクのテリトリーに侵入するということ。
逆もまたしかり、チンクは近づけばランブルデトネイターで攻撃できる、だが近づきすぎるとギンガの素早い攻撃に対処できない。
ゆえにどちらも中々一歩を踏み出せずに膠着状態に陥っているのだった。
「はぁ、はぁ…あなたのナイフ、後何本あるの?」
「ふぅ、ふぅ…さてな。そちらもいい加減体力は尽きないか?」
「お生憎様。体力には自慢があるのよ」
「なるほど…。ならばやはり直接私が手をくださなければいけないようだな」
それでチンクはさらにナイフを数本構える。
それに対してギンガはリボ
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