第九十九話 四人の決断その八
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「別にタカ派でもない」
「普通の人だよ」
「そうなんですね、実際は」
上城も納得した、現総理がどうした人物か。
それでだ、納得した顔になりこう言ったのだった。
「それじゃあ」
「ああ、じゃあな」
「俺達の方はこれで終わらせるからね」
「お願いします」
こうしてまずは二人が去った、そして大石もだ。
上城にだ、席を立ってこう言った。
「では後はです」
「はい、それではですね」
(私は私の責務を果たしますので」
そうするからだというのだ。
「お任せ下さい」
「わかりました」
大石は多くを語らなかった、そして彼も去った。
上城も去ろうとする、だがここで。
マガバーンは彼を呼び止めた、そのうえで彼に言うのだった。
「待って下さい」
「あっ、何か」
「はい、お腹は空いていますか」
「少し。実は」
「それならカレーがありますので」
こう上城に言ってきたのだった。
「宜しいでしょうか」
「そのカレーを一緒にですか」
「食べませんか」
「いいんですか?」
「構いません。貴方さえ宜しければ」
「そうですか」
「では」
こうしてだった、上城はマガバーンと共に食事を食べることにした。それで彼の屋敷の中の食堂に案内された。
食堂は広かった、とても二人だけでいる様な場所ではなかtyた。その中にあるそれこそ何十人も一度に吸われる長方形のテーブルに二人で向かい合ったうえで。
カレーが出て来た、そのカレーは。
「チキンカレーです」
「インドのカレーですね」
「いえ、日本のカレーです」
「和風のカレーですか」
「最近こちらのカレーに凝っていまして」
マガバーンは上城に微笑んで話す。
「それで今日もです」
「和風のカレーなんですね」
「そうです、ただ肉は」
「それはですね」
「私はヒンズー教徒ですから」
だからだというのだ。
「牛肉は食べません」
「それでチキンカレーなんですね」
「水牛は食べますが」
しかしだというのだ。
「牛は食べません」
「それはですか」
「そうです、戒律があるからです」
牛は決して食べないというのだ。
「そうします」
「そうです、ですから今もです」
「チキンカレーなんですね」
「チキンカレーはお好きでしょうか」
「カレーでしたら」
何でもだとだ、上城はマガバーンに答えた。
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