花咲学園
不思議な都市
―ハジマリ―
[8]前話 [2]次話
小さい時、
誰かにこんな事を言ったの覚えてる
『願いが叶うならこの世界でたった一人、
大切な友達が欲しい』
本当に小さい時の記憶だから誰に言ったのかはもう覚えていないけど、
その人は微かに微笑んでこう返してくれたのを覚えてる
『そんな人がきっと出来るよ』って。
誰に言ったのかは全然覚えてないけど
今思えばあの時言った言葉は本当、ただの夢に過ぎないって痛い程知らされた
私は何もしてないのに皆が私を避ける
皆が私を見て嘲笑う
皆が私を化物を見るような目で見てくる
小さい頃の私は皆の目が怖かった
ずっと独りで、
家の外に出るのが怖くてずっと部屋に閉じこもっていたのを覚えてるし
何度も何度も自殺しようと試みた事があった
…けどそれも全部、全部…駄目だった
何日もご飯を食べていなかったのに私は死ぬ事が出来なかった
何故なら理由は、
本物の「バケモノ」が私の体の中にいたから
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ