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転生者が歩む新たな人生
第58話 あれから1年
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けているのは周知の事実だったため、地球の魔法関係者の各組織はそれで納得したようだ。また、本当に勘働きの良い組織は一時的にしろ日本同様魔法世界にいる組織の人員を引き上げたらしい。



 あと、日本の魔法関係組織の統一記念として恩赦が施され、青山詠春殿の石化も解かれた。
 その際、石化後のことについても全て説明され、1度だけ「九重(ここのえ)このか」と改名された、元近衛木乃香である娘に会いに来た。
 で、親子水入らず今後のことを2人だけで話しをさせたんだが、翌日には青山詠春殿は魔法世界へのゲートがあり、伝手があるウェールズへと旅立って行った。

 なんでも「娘はもう大丈夫だから囚われた友と前大戦の因縁にけりをつけてくる」らしい。

 このかとしても現状の原因の4割−−−他は学園長が4割、ネギが2割と言ったところか−−−はある父親と別れるのはかなり複雑な思いがあったようだが、「これがウチのおとうはんだから」と意外とさばさばしていた。内心はわからんけど。





  ☆  ★  ☆  





 テロ後、地球の魔法組織に対し、日本異能協会より、「魔法世界の今後の可能性」として、魔力枯渇現象による崩壊の危機及び魔法世界住人の移住等について発表された。

 ちなみに日本のスタンスとしては「不干渉」とし、救済事業も移住の許可もなんら手を出さないことを同時に宣言している。

 これについては各組織から非難囂々だったらしいが、「前大戦後の不誠実な魔法世界の対応」を錦の旗に論破したらしい。
 このことは関西呪術協会時の魔法世界への対応の格段の差を内外の組織に印象づけた一件となった。

 まぁ、魔法が当たり前の世界の住人を万単位で抱え込むリスクを冷静に考えれば自ずと他の組織も対応は決まってしまうだろうけど。

 ちなみに神楽坂はいなくなってしまったが、現在魔法世界には「王家の魔力」を持つ人間は2人いるので、「完全なる世界(コズモエンテレケイア)」なり、復活した「紅き翼+ぬらりひょん」なりが魔法世界をどうにかするんじゃないかな。きっと。

 そうそう。サムライマスターが魔法世界に戻り、古本とバグキャラと合流し「紅き翼」が復活したのと同時に、2名のオコジョ刑服役者が行方不明になり、「紅き翼」が「紅き翼+ぬらりひょん」になったらしいよ。テロ前の風の噂で流れてきた。



 このかは詠春殿と別れてからは良い意味で色々吹っ切れたらしく、千雨や転校した中学の新しい友達と日々楽しげに生活を送っている。

 ただ、少し心配なのは千雨や新しい友達の影響かネトゲ−−−いわゆるMMO−−−を始め、廃人とは言わないが、かなりハマっているので心配だ。

 まぁ、ゲームやアニメを始めとするオタク趣味は、イメージの補完とし
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