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曹操聖女伝
曹操聖女伝第5章
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操軍を彭城に迎え入れ、徐州奪還の足掛かりにさせた。

下?に籠城する事を余儀なくされた呂布軍。その後の展開について呂布と陳宮の意見が対立していた。
「俺が騎兵を率いて曹操の糧道を断つ!」
「お待ちください!出撃は不利で御座います!籠城をなされませ!」
「籠城をして何になる?只のジリ貧ではないか」
「我々にはまだ袁術がおります!今からでも遅くはありません!娘を袁術の許に送るのです!」
「曹操はそこまで馬鹿では無い。俺の娘を曹操にくれてやる様なモノだぞ?」

確かに呂布の予想通り、曹操は呂布が娘を背中におぶり馬で敵中突破して袁術に援軍を求めると踏んで下?の全ての門を包囲した。さらに、
「確かに呂布は武勇と戦術に優れておりますが、戦略はまるで素人です。そこを明白にしてしまえば、呂布軍は内部から崩壊してしまうでしょう」
「されば水攻めは如何でしょう?幸い、この近くには沂水と泗水があります。この河の水を曳き込めば、必ず下?城は水浸しになります」
曹操は少し考えてから決断した。
「……これなら袁術軍も呂布軍に援軍を送る気が萎えるな。よし!荀攸(字は公達)と郭嘉(字は奉孝)の策を用いて水攻めにしよう」
それにより水攻め用の堤を作る事になったが、この建築に参加して働くかどうかは人々の自由意志であり、働きたいと思う者には労賃を払うと布告したので、わずか1週間で作り上げた。
「決壊させよ!」
下?城を包囲した堤に大量の水が流し込まれ、下?城は湖の上に浮かぶ城となったのである。
このまま水攻めが成功するかと思われたが、なんと下?城を豪雨が襲ったのである。これを見た陳珪は必死になって叫ぶ。
「今だ!誰か声を上げろ!上げてくれ!曹操殿に就き従えと声を発しろ!そうすれば曹操軍の逆転勝利は現実となるのだ!」
だが、郭嘉は冷静に陳珪を説得する。
「大丈夫だ。城が此処まで破壊尽くされれば、誰でも戦意を失うであろう!」

水攻めの効果は覿面であった。荀攸・郭嘉の予想通り、呂布軍では抗戦か投降かをめぐって仲間割れが生じ、密かに曹操軍に投降する者が続出した。
この後に及んでもまだ呂布軍にいる陳宮。本来の彼なら既に呂布を見殺しにして人間に転生した魔王そのAの許へ逃げ帰る筈だが、陳珪の余計な一言のせいで下?城から出られないのだ。
その事を人間に転生した魔王そのAに伝える赤肌のハーピー。
「なんだと!?マイブックネームを曹操にレッスンるだと!?」
「はい。その為に陳宮は未だに」
「サッチな事されては……僕のライフラックが 尽きてしまう。朱チャイルド真Yesるーc!?」
朱子真が人間に転生した魔王そのAの前に現れた。
「如何いたしましたか?」
「陳珪とセイ糞爺が 僕のブックネームを曹操にばらすと言っている。そのビフォーにその糞爺をぶち殺せ!」

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