曹操聖女伝第5章
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連れて孫策の元へ合流する。また、呉景、孫賁も袁術を見限り、孫策に従う事となった。
「おのれ孫策!恩を仇で返しおってー!許さんぞー!」
これに憤った袁術や陳?は丹陽郡の宋部一揆の首領の祖郎らを扇動して孫策を攻めさせたが、孫策は孫輔や程普らとともに祖郎と戦い、激戦の末に祖郎を生け捕りにした。祖郎は孫策の部下となり、門下賊曹に任命された。
また、韓胤の死に激怒した袁術は楊奉と韓暹と共同戦線を結び、自身が任命した大将軍の張勲らを派遣して呂布を攻めたが、この時既に陳珪の説得を受けて楊奉と韓暹が呂布に寝返っており、陳珪の合図で袁術軍を攻撃し袁術軍を大敗させた。
正に踏んだり蹴ったりな袁術だが、陳珪の本当の目的は呂布の敗死にある。その為にもこれ以上袁術軍の拡大強化はなんとしてでも阻止なければならない。
もし、袁術軍と呂布軍が手を組めば呂布は無敵となる。そうなれば袁術が真の今上帝となり、呂布を敗死に追い込むチャンスは永遠に失うのだ。
しかし、陳珪は何故此処まで呂布を追い込もうとするのか?
呂布軍は陳珪の策略によって袁術軍と対立している最中に曹操軍と戦う羽目になった。
焦る陳宮であったが、最早巻き返しは不可能に思われた。だが、陳宮は諦めてはいなかった。
(何か手はある筈じゃ!このままでは曹操に徐州を盗られ、袁術は斃され、曹操軍の後ろ盾である劉協が今上帝に返り咲いてしまう!急げ陳宮!急ぎ策を捻り出すのだ!)
その後、曹操軍が小沛に攻め込んだと言う報告を受け、呂布自ら出陣したが、此処でも陳珪が呂布の足を引っ張った。彭城の城門を閉じて、呂布を入れなかったのだ。
陳宮が陳珪を叱りつける。
「これは何事か!?この方は彭城の城主・呂布様で在らせられるぞ!」
が、陳珪は城門を開けるどころか、逆に呂布軍に矢を浴びせたのだ。
「ふふ、この彭城の城主は、呂布などと言う賊ではない」
「おのれ陳珪!袁術を陥れたのは全て徐州を我が物とする為か!」
陳珪はしれっとこう言い放った。
「陳宮よ、血迷うのもいい加減にせよ。この城の主は儂でも呂布でもない、曹操殿じゃ」
陳珪はよりによって曹操に徐州を明け渡すつもりなのだ。しかも、
「それより陳宮よ、曹操はあの者の本名を未だ知らぬらしい。これは不公平ではないですかな?」
陳宮は顔面蒼白となった。曹操に人間に転生した魔王そのAに関する重大な情報を与えれば、必ずや曹操は喜び勇んで人間に転生した魔王そのAを討ち取りに行ってしまうだろう。流石の人間に転生した魔王そのAでも、神兵化した曹操が相手では無事では済まない。
だからこそ曹操軍以外の諸侯を強大にし、曹操を四面楚歌に追い込まねばならない。だからこそ……だからこその袁術の仲王朝皇帝即位と呂布軍と袁術軍の同盟であったのに、陳珪はそれをどんどん壊していく。
その後、陳珪は曹
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