曹操聖女伝第5章
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軍に降れば曹操に乱暴される事は無いは嘘か!?」
賈?は溜息を吐きながら話す。
「張繍様は魔性の者に誑かされた後の事を覚えておられぬ故に曹操が我々を裏切った様に見えますが、先に夜襲を仕掛けたのは私達です」
慌てる張繍は事態を上手く飲み込めない。
「や、夜襲ー!?儂が何時!?」
謎の老婆が手を2回叩くと、張繍が冷静さを取り戻した。
「あ、あれ?儂は何を焦って……」
謎の老婆が張繍に質問をする。
「それより、賈?殿が申された魔性の者について何か知らぬか?」
「魔性の者?……あ、そういえば、なんか妙にチャラチャラした若造がいきなり儂の前に現れて……あれ?その後の記憶が無いぞ」
「それだ!その者が張繍様の正気を奪ったのです!」
「え?と言う事は……儂は誰かに操られていたの!?」
「どうやらその様です」
謎の老婆が口を開く。
「そして、2000年前に滅んだと信じられている無秩序と悪徳を司る生き物達・“邪凶”に天下を譲らんとしている」
賈?は驚きを隠せない。
「では、あの伝説は真実だと言うのか!?」
「左様。曹操は仙界が遣わした使者じゃ!」
「不味いぞ……劉表軍はもうそこまで来ている!」
謎の老婆が首を横に振りながら、
「心配は無用。曹操はこの程度の窮地は慣れっこじゃ」
劉表は援軍を送って曹操軍の背後を脅かすと、張繍とともに挟撃しこれを破った。しかし敗走する曹操を追撃する際、伏兵にかかって両軍とも敗れ、張繍軍は劉表の許に落ち延びた。
張繍の許にいる筈の謎の老婆が曹操の許を訪れた。許?にとっては賈?への止めを妨害した敵である為、許?が趙公明に羽交い絞めにされた。
「落ち着け!あの者は同志じゃ!」
「うおー!放せー!あの者は張繍の裏切りに加担した―――」
謎の老婆の口から若い男性の声が発せられた。
「やはり見てくれ通り見た目に騙されやすい性格の様ですね。そんな事では仙人に騙されてしまいますよ?」
謎の老婆は変装を解き、いつもの額に縦長の第3の眼を持ち、鎧をつけた美青年の姿となった。
「やはり顕聖殿であったか」
目を白黒させる許?をからかう??。
「あんたは七十二変化の術を見るのはこれが初めてだったんだな。すげぇーだろ!?」
曹操が二郎真君に質問する。
「して、張繍と邪凶との関係は?」
「やはり邪凶に操られていたようですね。正気に戻った途端に何故我々の襲撃を受けているのか解らず混乱していましたよ」
それを聴いた許?が怒り狂う。
「向こうが先に仕掛けておいて、何が襲撃を受けている理由が解らないだ!ふざけるな!」
「??殿合力とは!そこの棒にて許?の尻を、尻をぶっ叩ゐて!」
曹操が呆れる。
「また賑やかな生活に逆戻りか」
その頃、徐州の車冑は窮地に立たされていた。
袁術は勢力を巻き返しつつあ
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