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曹操聖女伝
曹操聖女伝第5章
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た魔王そのAが山賊に成り下がった李?と郭を捕えて殴り倒した。
「余計な真似をしやがってこの野郎ー!」
袁洪が必死に人間に転生した魔王そのAを宥めるが、人間に転生した魔王そのAは聞く気は無く、李?と郭を踏むように蹴り続けた。
「もうそろそろお止め下さい!このままではこいつらが死んでしまいます!」
「グッドんだよこいつらは死んバット。こいつらの御蔭でナウ上帝の身柄が 曹操のハンドに渡ってしまったのだからな!」
人間に転生した魔王そのAの足の指が李?の腹に深々と刺さったので、まるで大量の水を吐き出すマーライオン像の様に大量の血を口から発射した李?。
「げほ、がは、ごほ、げほ」
郭が必死に命乞いをするが、人間に転生した魔王そのAには邪魔者以外の何物でもなかった。
「そろそろこのワールドからグッバイして貰おうか!」
人間に転生した魔王そのAが左手に握りしめられた弩から光の矢をマシンガンのように連続発射して李?と郭を蜂の巣にした。
朱子真と呼ばれる中凶がやって来て、
「また派手に殺りましたなー」
「サッチな事はどうバットグッド。イットより曹操軍はどうなっている?」
朱子真の報告は人間に転生した魔王そのAにとって都合の悪い物であった。
「かなり拙いですね。南陽郡の張繍が賈?(字は文和)の勧めで曹操に降伏する気ですね」
だが、人間に転生した魔王そのAは事態を悲しむどころか邪な微笑みを浮かべた。
「そうかー……張繍が 曹操に降伏するのかー。面ホワイトそうだねぇー」

数日後、大慌てで張繍を探す賈?の姿があった。
「張繍様!張繍様は何処か!?」
漸く張繍を発見した賈?が問い詰める。
「曹操の野営地に奇襲を行おうとしているとは真か!?」
「いかにも!あの者は最早許せぬ!あの者と組むべきと貫かすお主の方がおかしいのだ!」
賈?は直ぐに張繍の異変に気付いた。怒気を孕んだ非常に強い口調にも係わらず、瞳が光沢が消えて表情の無い状態でまるで人形の眼であった。
(目と口調が全く釣り合わん!魔性の者にでも誑かされたか!?)
張繍を諌める意味が無いと判断した賈?は、自軍の強襲部隊に直接命令した方が早いと考えたが、時既に遅く、既に?水に向かった後であった。
「なんという事だ!このままでは曹操軍との全面対決は避けられんぞ!」
慌てて馬に乗り、大急ぎで奇襲部隊を追う賈?の姿があった。

この頃、?水では曹操の命で引き上げの準備が進められていた。天の声の御蔭で張繍軍の奇襲を事前に察知したのだ。
「私も随分腑抜けになったな……もう直ぐ降伏する者に奇襲を許すのだからな」
「なんの。偉大なる改革に反発は付き物です。この世に真の平和をもたらした時、反発は感謝に変わるでしょう」
何故か今回の撤退に不吉な気配を感じた二郎真君は、曹操に暇を貰い、
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