曹操聖女伝第5章
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る名前。それが意味するモノは多くて大きい。
??は恐る恐る尋ねる。
「誰だよ……そいつ……?」
朱子真と陳宮の焦りは既に限界値を超えていた。董白の返答次第では人間に転生した魔王そのAの本名が曹操にばれてしまうからだ。
董白はまるで墓標の様に突き刺さる変々戟を見ながら独白する。
(劉備……この人が負けたら曹操を止められる人はいなくなる。けど、今更迷っても仕方がないよね?)
「劉備とは……天を知らずして天に背き、乱世に戦わずして乱世に乗り、欲を顧みて人心を惑わす!真に鬱陶しい男だ!」
「うがあぁーーーーー!」
陳宮が全長25m、体重625kg、胴回り直径75cmの猫耳大蛇になってしまった。
「貴様こそ黙れぇーーーーー!」
曹操は七星剣を抜くと、憎しみの塊の様な表情を浮かべた。
「陳宮!張?を裏切り者に仕立て上げ、不要な戦を次々と作り出し、多くの死と悲しみを生み出した。その罪は許し難し!」
朱子真と陳宮が同時に曹操に襲い掛かるが、あっさり微塵切りにされた。その隙に董白は自身が巻き起こした豪雨を煙幕代わりにして逃げ去ってしまった。
後を追おうとする兵士達を制止する曹操。
「褒美だ。行かせてやれ。御蔭で私の本当の敵の名前を知る事が出来たのだからな」
(そうだろ?劉玄徳!決着の時は近いぞ!)
改めて邪凶から世界を護る決意を固めた曹操であった。
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