逃亡
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、簡単に腕をつかまれ攻撃をすべて封殺されてしまっていた。
「なんなんだテメェは!!」
「名前は言っただろうが。めんどくせー野郎だな」
「なめてんじゃねぇ!!」
オータムは激昂し持っていたカタールを響に投げつける。案の定響はそれを華麗に避けて見せるが、オータムはカタールの影に隠れ響に蹴りを放つ。
さすがに響も避けることはせず左腕でガードするがオータムの力は思ったよりも強かったようで左腕を大きく弾かれてしまった。
「あーらら」
「ハッ! 調子付いてるからだガキが!」
オータムは笑いながら装甲脚の半分を射撃形態に、もう半分を近接戦闘形態に移行させたオータムの猛攻が始まった。
「ふむ……ちょっとなめすぎたか」
「何ぶつくさ言ってやがる!! テメェこの状況見えてねぇのかぁ!?」
その猛攻を受け止めているものの、確実に先程よりも響が押され始めた。
「響!!」
「うるせぇな一夏黙ってろ」
一夏の声を一蹴した響であるが、オータム攻撃がついに響に届き、響は大きく後ろに吹き飛ばされた。
それと同時にオータムが先程一夏にやったようにクモの糸を飛ばし響の動きを封じた。
「ハハハッ! 余裕ぶっこいてるからそういうことになんだよボォケ!!」
「うるせぇババアだな。少し黙ってろよ」
オータムの嘲笑も自身が置かれている状況すらも大して気にもとめていない様に響は大きくため息をついた。
「なぁこれってどん位の強度なわけ?」
「あぁ?」
「だから、このクモの糸みてぇなのどん位の強度があるのかって聞いてんだよ。難聴かババア」
「口のへらねぇガキが。残念ながらテメェには教えてやらねぇよ! ここまでコケにしてくれたんだからなぁ!!」
「ああそうかい。じゃあいいや」
響はもう一度ため息をつくと腕に力をこめた。その様子を見たオータムはまたゲラゲラと哄笑した。
「まさかそれを引きちぎるつもりか? やめとけやめとけ、テメェじゃ無理だ」
言いながら響に止めを刺すために響に近寄る。しかし、次の瞬間先程まで笑みを浮かべていたオータムの顔が蒼白に染まった。
「無理かどうかは試してみねぇとわかんねぇだろ」
その声と共に、響を拘束していた糸が音を立てて引き裂かれ始めたのだ。
「なっ……!?」
「ったく、ベタベタして気持ちワリィな……。つーかISってこんなことも出来るんだな。あぁでも楯無のISも水が出てたっけか」
クモの糸を何の力も加えていないように、さも当たり前のように引きちぎっていく響だが、オータムは信じられないようなものを見る目をしていた。
……バカな!? アラクネの糸はISを装備していてもそう簡単に取れ
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