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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第340話】
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はあるものの、俺は昨日と同じ様にシャルと唇を重ねる。
唇が触れると、シャルは一瞬反応するもそのまま受け入れ、軽くついばむ様な口付けを何度か交わし、キスを止めるとシャルは頬を真っ赤に紅潮させながら笑顔で――。
「えへへ……二日連続でキスしちゃった……ね?」
「あ、あぁ……。 シャルの唇、柔らかいな……」
「ば、バカ……。 ……えへへ、またしようね?」
立ち上がり、ジャージの裾を正すシャル。
俺も立ち上がると打鉄の方へと視線を向け――。
「シャル、俺はこの打鉄に決めたよ。 せっかくラファールを薦めてくれたけど……」
「ううん。 ヒルトとお揃いじゃないのは残念だけど……だからって僕の気持ちが変わる訳じゃないから安心して? 僕、ヒルトが好きだもん」
「……ありがとうな、シャル」
近付き、軽く頭を撫でると恥ずかしそうにしながらも目を細めて笑顔になるシャル。
「……さて、打鉄の改造が許されてるし早速弄ろうかな?」
「そうだね。 ……僕もメンテナンス終わったら手伝おうか?」
「ん、そうだな。 ……でも、シャル。 せっかくだから今日は丁寧にラファール・リヴァイヴを見てやれよ、多分喜ぶぞ?」
そんな言葉に、クスクスと微笑を溢すシャルは――。
「ふふっ♪ 何だかヒルトはISの気持ちを代弁してるみたいだよ?」
「そうか? まあ何にしてもさ、大事にメンテナンスして悪いことは無いんだから。 もしそれで早く終わったら手伝ってくれるか?」
「うん、わかったよ♪ ……じゃあ、僕はこのままアリーナの整備室でメンテナンスしてくるよ。 ヒルトは何処でやるの?」
「俺は学園の方で弄るよ。 彼処には色々資材もあるし、わからなかったら母さんも近くにいるっていつも言ってたから」
「わかったよ。 じゃあまたね? 夜は制服の上着、届けるから起きててねー」
右手を振り、シャルはそのまま格納庫を後にした。
打鉄の装甲に触れる――と。
『……主君は他の子とも接吻するのだな』
不機嫌そうな声で語りかけてくる雅。
『あ、あぁ。 ……雅、どうした?』
『……主君が他の子にも優しいからヤキモチ妬いてるだけだ。 ……あ』
思わず気持ちが正直に口に出、小さく声を漏らした雅。
『ふふっ、ヤキモチ妬いたのか?』
『む、ぅ……。 しゅ、主君の馬鹿者……。 は、早く整備室に行こう。 主君に徹底的に私を弄って貰うのだ!』
『な、何だかえっちな言い方だな』
『な!? い、色の話はどう答えていいのかわからないからダメだ! ぅぅ……』
……色の話=えっちって事か……分からなさすぎる。
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