Game and FAIRY TAIL
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るべくスバルとヒルダは残り、クロスはライアーとサルディアと共に塔の中へと入っていく。
「アラン君!アラン君も行って!」
「えっ!?でも僕じゃあ・・・」
「ティアさんを助けてっ!」
力不足だし、と続けようとしたのに気づいたのか、ウェンディが遮って叫んだ。
その言葉にアランは一瞬攻撃の手を止め、俯き―――――やがて、決意したように顔を上げる。
「・・・解った。絶対助けるよ!」
「うん!お願いね!」
「頑張って!」
器用にデバイス・アームズを避け、アランも塔の中へと入っていく。
その表情に、もう迷いはなかった。
「ジュビア様、貴女も塔に」
「ううん、ジュビアはここでデバイス・アームズを・・・」
「何を仰いますかっ!」
「!」
背中合わせに破壊するジュビアとシュラン。
シュランの言葉にジュビアは首を振るが、それをシュランが一喝した。
思わずジュビアは目を見開く。
「御友人の危機に駆けつけないとは言語道断!行って下さい、ジュビア様!」
普段のシュランでは滅多にない厳しい口調にジュビアは瞬きを繰り返す。
だが・・・すぐに、こくっと頷いた。
「・・・ありがとう、シュランちゃん」
「御礼は結構です。ティア様を救出して頂ければそれで」
「うん・・・ジュビア、絶対にティアさんを助けるから!」
「御健闘を!」
友達の為―――――ジュビアも塔へ入っていく。
11人の姿を見送ったスバルとヒルダは顔を見合わせた。
クロスがこの2人に指揮を頼んだ理由は、この2人の息が誰よりも合っているから。
「やるか、ヒルダ」
「当然だ!」
そう言うと同時に、スバルはエウリアレーを、ヒルダはセルリヒュールを構える。
「いいかお前等ぁぁぁぁぁぁっ!全身全霊かけてコイツ等ぶっ壊せぇぇぇぇぇっ!」
『オオオオオオオオオッ!』
スバルの声に、全員が答える。
数えきれないほどのデバイス・アームズを倒すべく、仲間であるティアを助けるべく、妖精の尻尾の魔導士達は、1つになった。
「残り時間、2時間30分・・・か」
塔の一室。
そこには、シグリットがいた。
真っ赤な髪を揺らし、魔水晶を見つめる。
「ごめんなさいね、ナツ君」
微笑み、謝罪の言葉を口にするシグリットだが―――――その目は、鋭い光を湛えていた。
「ティア嬢は、私達のモノよ」
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