Game and FAIRY TAIL
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部屋には12個の魔水晶がある。そして、塔の中には12人の魔導士がいる・・・意味、解るかしら?》
「・・・塔の中の魔導士を1人倒すごとに魔水晶が1つ砕ける。12人全員を倒した時、迷宮は崩れて私達は先に進めるという事か」
《100点満点の答えね、エルザさん》
鋭い目つきでモニターを睨むエルザに、シグリットは素直に称賛の言葉を口にする。
頬杖をつき、楽しそうに続けた。
《だけど、それだけじゃつまらないでしょ?だから制限時間付きよ》
そう言うと、シグリットは手を叩いた。
シグリットが映るモニターの横に、別のモニターが現れる。
そこには天井中に星座が描かれた部屋が映っていた。
床には魔法陣だろうか、大きく五芒星と何やら古代文字が描かれ、魔水晶の柱のようなものが4本生えている。
かなり不思議な部屋だが、ナツ達の目は部屋に向かなかった。
モニターの中央、手首に枷をはめ鎖で繋がれ、玉座に腰掛けて眠る少女の姿―――――。
「「ティア!」」
ナツとヴィーテルシアの声が重なった。
右手首の枷の上からアイスブルーのシュシュが付けられ、服装は寒色系の動きやすそうな服、髪は高い位置でポニーテールに結えている。
「テメェ・・・ティアに何しやがった!」
《母親にテメェなんて言わないのっ!それに落ち着きなさい、ただ眠ってもらってるだけだから》
今にも噛み付きそうな勢いでアルカが叫ぶ。
その目には見る者全てがハッキリと認識出来るほどの闘志が宿っていた。
《3時間後に“儀式”が始まる・・・つまり、ナツ君達に与えられた時間は3時間。それまでにティア嬢を救えないと・・・彼女、死んじゃうわよ?》
「なっ・・・!」
微笑みを崩さぬまま、シグリットは告げた。
思わずナツが目を見開いたと同時に、ティアが映るモニターが消える。
《もう十分にルールは説明したわよね?それじゃあゲームを始めましょう》
モニターの中で、シグリットが両手を広げる。
《ああ・・・そうそう。言い忘れていたけど、ティア嬢はこちらにとっても大事な存在なの。だからナツ君御一行を盛大におもてなしするわ―――――こんな風に》
パンッ、と。
シグリットが手を叩いた。
それを合図に、ナツ達の周囲に複数の魔法陣が展開する。
「転送魔法陣!?」
「ぎゃーす!」
本日2回目、ルーが奇怪な叫び声を上げる。
周囲に展開した複数の転送魔法陣。
緑色の輝きを放った魔法陣から現れたのは―――――――
「スパイスーーーーーっ!」
「デバイスでしょっ!デバイス・アームズ!」
スパイス・・・ではなく、デバイス・アームズだった。
ギルドで破壊された物よりも明らかに数が多く、塔の入り口を塞ぐようにして犇
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