Game and FAIRY TAIL
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ってカトレーン宅に行くか、でしょ?》
響いた言葉に、ナツ達は思い出す。
この塔の後ろ・・・カトレーン宅に行くまでには、複雑怪奇な迷路が広がっているのだ。
はっきり言って1日で攻略出来るようなものではないし、カトレーン宅までかなりの距離があるからハッピーやヴィーテルシアといった飛べるメンバーも全員運ぶ前に魔力が切れるだろう。
「だーっ!どうすんだー!?迷路ぶっ壊すか!?」
《それはいい考えね。だけどその迷宮、対魔法素材で出来てるのよ》
「魔法無しでぶっ壊す!」
《素敵な考えだけど、普通に殴ったらナツ君の拳の方が壊れるわよ?》
どうしようもない。
基本考えずに拳で解決するナツの数少ない方法が全て潰れた。
「じゃあどうすりゃいいんだよ!」
《あんまり焦らないで・・・私がカトレーン宅に連れて行ってあげる》
『!』
「ホントか!?」
シグリットの言葉にナツが顔を上げる。
が、他のメンバーは気づいていた。
バラム同盟の一角を担う程の闇ギルドのギルドマスターが、簡単に本拠地へと連れて行ってくれる訳がないと。
《ただし・・・私の優秀な部下達に勝てたらね》
微笑みが、変わる。
太陽の光のように明るく温かかった笑みに、影が差す。
微笑みはゆっくりと、冷たさを纏っていく。
《見える?私の背後に魔水晶があるでしょ?》
シグリットは座る椅子の背凭れに背を預け、体を左に向ける。
先ほどまではシグリットが壁となっていて見えなかったが、確かにそこにはバスケットボールくらいのサイズの魔水晶が等間隔に並んでいた。
《これは私が開発した魔水晶でね、膨大な魔力・・・そうね、マスターマカロフの全魔力と同じくらいの魔力が封じられているの》
「じっちゃんと同じくらい?」
「つまり、聖十クラスの魔力という事だ」
シグリットの説明ではイマイチ解らなかったのか、ナツが首を傾げる。
小さく溜息をつき、ヴィーテルシアが大雑把に呟いた。
《この魔水晶が壊れると封じられた魔力が弾け飛ぶ。そして、迷宮の素材を、いとも簡単に破壊する》
『!』
《簡単に言えば、ウイルスとワクチンみたいなものよ。迷宮というウイルスを、封じられた魔力というワクチンが壊す》
再び正面を向き、シグリットは微笑む。
冷たさが徐々に失われていく。
元々冷たい表情が苦手なようだ。
「でも・・・迷路って対魔法素材なんじゃ」
《そうよ。でもね・・・この素材には大きな弱点があるの》
「弱点?」
《そう・・・一定量を超える魔力に触れると、脆く崩れてしまうというね》
くぁ、と小さく欠伸をし、シグリットは続ける。
《私は迷宮を12のエリアに分けた。この
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