第二十六話
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これって?」
「鎮魂歌は聞いた者に対する沈痛作用のある歌を歌うんだ。といっても沈痛だからね、無茶はしないでよ?」
「ああ、俺も行かないと」
「ダメ、イッセー君はここで待ってて。イリナはイッセー君の為に戦ってるんだよ?」
イリナが……俺の為に?
「だから、安心して?イリナだってもう見てるだけじゃないんだよ?」
「ヴァーリ……わかった」
イリナ、負けるなよ……!
イリナSIDE
すごい……これが、天使の力……!
この絶滅天使、王冠の形を変えて能力を変えてるみたいなんだ。
そして今は翼の形に変えて、高速戦闘を可能にしている。
「くそっ!この僕にも感知できないスピードとは……流石は天使という所か!」
戦っているロキは私の姿を視認出来ない事に苛立っているのかどんどん大雑把な攻撃になっていく。
攻めるなら……ここっ!
私は瞬時に王冠の形を元に戻す。
「っ!そこか!」
ロキが私の姿を視認するけど……遅いよ!
今度は王冠の形を円環状に組み合わさって幾千幾万もの光の粒をばらまく。
「日輪!!」
「?なんだ、これは……」
そしてロキはそれらに触れる。すると……爆発した。
「がっ!?ま、まさか……これら全てが爆発するというのか!?これが、天使の力か!」
「私は負けない……!イッセー君は、私と皆で守るんだから!!」
「がっ!?ぐっ!がはあああぁぁぁっ!?この、人間風情があぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ロキは怒り狂いながら私に向かってくる。
爆発には目もくれずに。
(やっぱり、これじゃ倒せないか……だったら!)
私は王冠の形を再び王冠の形に戻す。
そして両手を合わせてロキに向ける。
「イリナ!!私の援護、受け取ってね!」
ヴァーリちゃんがそう言って私の近くまでやってくる。
「破軍歌姫、行進曲!」
その歌声を聞いた瞬間に力が漲ってきた。
ありがとう、ヴァーリちゃん……!
「必ず、決めるっ!」
「うおおおおおおおっ!僕は北欧神話のロキだ、人間如きに負ける筈がないんだあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「その驕りが貴方に負けをもたらすんだよ!これで、終わり!」
光が収束するのを感じる。
「砲冠!!」
そう叫ぶと私の手から光り輝く砲撃が発射される。
「なっ!?がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」
その砲撃に呑まれたロキ。
「す、すごいね、イリナのこれ……」
「う、うん……私もビックリだよ……」
これは、無闇に使ったらダメだね……。
天使の人格に
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