序章・舞い降りた戦士達
第二話
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Nダガーから命からがら逃げた神居は、町外れにある廃工場に隠れ、投影したマジックアイテムで傷を塞いでいた。
「くそっ・・・あの真っ黒忍者ガンダム!!!」
Nダガーに対する憎しみを露わにする神居。すると、そこへ一人の人影が現れた。
「随分と滑稽な事になっているじゃないか。」
「っ!?貴様は!!!」
神居は影の方を見る。すると、丁度雲が晴れて月明かりがその影を照らす。それは、所々に金色の刺繍が施された白いローブを身につけた金髪の男だった。
この男の名は神奈真(かみな しん)。神居と同じく悪質な神によって生み出された転生者だ。
「何をしに来た。俺を笑いにでも来たのか?」
「いや。お前の手伝いをしてやろうと思ってな。」
「はあ?何を言って・・・まさか、お前も六花が狙いなのか!?」
神居がそう言うと、神奈は首を横に振った。
「いや。私の狙いは十花の方だ。」
「はあ?でもあいつは転生者だぞ。」
「ああ。だが、あっちの方が俺の好み何でな。」
「そうか・・・まあ、確かに俺でも片腕じゃああんな巨大ロボの相手は無理だ。お前の力があれば出来るな。」
「そして、私の力は少々派手で使いにくいが、お前と手を組めば全力で使える。」
十花と六花そしてその母親を病院まで運んだボリスは、病気の駐車場で待機していた。
「間に合っていればいいのだが・・・」
彼は三人とメイと玄の五人を乗せ、サイレンを鳴らして全速力でここに向かった。そして、少し前に到着し、十花と六花の母親は緊急手術を受ける事になったのである。
「ボリス殿。」
そこへ、Nダガーがやって来た。
「あの事件。黒幕は悪質な転生者だったぞ。」
「なるほど。」
「ただ、一つ気になる点が。」
「何だ?」
「奴は姉妹のどちらが転生者か把握している様子だったぞ。」
「何だと!?」
Nダガーの報告にボリスは驚愕した。
「一体、どうやって・・・」
「まだそれについては分からん。それより、例の姉妹は?」
「今、病院の中でメイと玄が詳しい事情を聞きながら、こちらについての説明をしている。」
「そうか。では、彼らにも報告をしなければな。」
そう言って、Nダガーは駐車場から姿を消した。
その頃、病院の一角では玄とメイが十花と六花に自分達の説明をしていた。
「と言う訳じゃ。」
「なるほど。まさか、私以外の転生者が皆そんな奴らだったとはな・・・」
説明を聞いた十花は不安そうだった。
「そう落ち込む事は無い。これからはワシらも一緒じゃからな!」
そんな彼女に玄は励ますように言う。その時、天井裏からNダガーが現れた。
「説
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ