序章・舞い降りた戦士達
第二話
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レムとかそういうのに興味は無いのか?」
「はい。私の目標は『勇者』ですから。」
「面白く無い奴じゃのう。もっと独善的な奴かと思っておったら、意外とまともじゃった・・・そうじゃ。」
神は、いつの間にか現れた棚から一つの瓶を取り出した。
「何ですか、それは?」
「この前、ワシの部下が封印した『色魔』じゃ。こいつを宿らせれば、お前も少しは面白い奴になるじゃろう。」
そして、神は神奈が反論する隙も与えず、瓶の蓋を開けた。すると、その中に封じられていた色魔が、神奈に取り憑いたのであった。
(そうだ、私は・・・)
そこまで神奈が思い出した時であった。彼の身体の中に入っている色魔が再び彼の意識を悪に染めようとし始めた。
「ぐあああああああああ!!!」
だが、彼はそれに抵抗しようとする。
「な、何じゃ!?」
「一体何が!?」
いきなり苦しみ出した神奈の様子を見て、グラントータスとボリスは驚愕する。
「くっ・・・ゴライアス!!」
すると、神奈は新たなゴーレムを作り出した。それを見たグラントータスとボリスは身構えるが、何とゴーレムは神奈の身体を掴んだのである。
「何をする気じゃ!?」
その様子を見て、困惑するグラントータスとボリス。すると、神奈がグラントータスに語りかけた。
「グラントータス。お前のおかげで、私は本当の願いを思い出せた。」
「何じゃと?」
「だが、私に取り憑いた色魔はそれを赦す積りは無いらしい。このままでは、あの十花と言う女性に危害を加えてしまうだろう。その前に、私は消える事にする。ゴライアス!私を握り潰せ!!!」
そして、神奈はゴーレムに命令した。だがその直前、なんとグラントータスがゴーレムの腕を切り落とし、神奈を救ったのである。
「な、何故・・・」
「馬鹿野郎!事情は良くわかんねえが、お前の願いってのはその程度のモンなのか!!」
「それは・・・」
「お前の願いが本物だってんなら、その色魔とか言うのに負けんじゃねえ!!!」
「そうだな・・・うおおおおおおおおおおおお!!!」
グラントータスの言葉で、神奈は自身に取り憑いた色魔との戦いを決意した。
(忘れるな。私の、本当の願いを!!!)
「キシャアアアアアア!!!」
するとどうだろう。神奈の身体から黒い煙のような物が出て来たのだ。
「あいつが色魔とかいうのか!!」
それを見たボリスは両肩のビームキャノンを展開する。
「消し飛べ!!!」
そして、色魔に向かってビームを発射した。
「やったか?」
「いや、色魔と言うのは多分ファンタジーな存在だから、ああいう武器は効かないと思う。多分、奴はもう逃げて
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