序章・舞い降りた戦士達
第二話
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明は済んだか?」
「ああ。だが、Nダガー。お前は今まで何処に行っていたのだ?」
先程まで全く姿を見せていなかった彼に、メイが聞いた。
「実は、あの事件の黒幕を見つけてな。」
「黒幕!?」
「ああ。悪質な転生者が堕天使に君たちの情報を流したそうだ。」
「何故そんな事を!!」
Nダガーの言葉を聞いた十花が叫ぶ。
「その前に、君たちの名前を教えてくれないか?」
「私は小鳥遊十花、転生者だ。こっちに居るのが妹の六花。あと、こいつは転生者じゃない。」
「なるほど・・・」
十花から話を聞いたNダガーは納得したように顎に手を当てる。
「で、それがどうしたんだ?」
「実は、その黒幕の転生者は転生者である君が堕天使に殺された後、ヒーローのように現れて六花を助け、自分のモノにする積もりで居たようだ。」
「何という奴じゃ!」
神居の身勝手さに、玄は怒りを露わにする。
「だが、問題は何故奴が十花の方が転生者だと知っていたかについてだ。」
「確かにそうだ。普通なら、神器持ちの六花の方を転生者だと思うハズだ。」
Nダガーの言葉を聞いて十花が分析する。
「つまり、奴らは何らかの方法で転生者であるか否かを識別出来ると言う事か?」
「ああ。おそらくそうだろう。」
メイの解釈をNダガーは肯定した。
「それで、その転生者はどうしたんじゃ?」
「残念ながら、手傷は負わせたものの、逃がしてしまった。」
玄の問いに、Nダガーは残念そうに答えた。
「それは危険だな。」
「ああ。また何か企んでくるかもしれん。」
あれから暫く経った後、十花と六花の母親の手術は無事に終了した。とはいえ、まだ意識は無い。なので、十花と六花は今夜は彼女の側に居る事にした。メイとNダガーを護衛としてその場に残ったが、玄は事後処理をしているACトレインの様子を見るために、ボリスに乗って半壊した小鳥遊家に戻る事となった。
「しかし、彼女が助かって良かったな。」
ボリスが運転席に乗る玄に言った。
「ああ。じゃが、もっと速く着いておったら、親父さんの方も助けられてたかもしれん・・・」
「過ぎた事をどうこう言っても仕方ないさ。」
「それはどうじゃが・・・」
そうやって会話を続ける二人。その時・・・
『I am the bone of my sword.
――― 体は剣で出来ている
Steel is my body, and fire is my blood.
血潮は鉄で、心は硝子 』
突然、呪文のような声が聞こえてきた。
「なんじゃ、これは?」
首を傾げる玄。
『I have
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