コードギアスR2
0605話
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世界でこれを発表したとしてもそのコストの問題で量産機としての採用はされないだろうな。よくてエース機として極少数といったところか。
コストに関しては問題の無いシャドウミラーだからこその量産機と言えるだろう。
まさに少数精鋭を旨とするシャドウミラーに相応しい量産機とも言える。
「いいだろう。ならこの量産型ゲシュ……」
「違うわ」
俺に最後まで言わせずに言葉を挟んでくるマリュー。
何が違う? そんな俺の疑問を問わずとも理解したのか、改めて報告書を指差す。
「量産型ゲシュペンストMk-U改、というのは言いにくいでしょう? それにその機体の性能は既に基になった機体を大きく外れているわ。だから新しい名前を付けたの」
そう言われ報告書を見ると、そこには『ゲシュペンスト・シャドウ』という文字が表記されている。
「ゲシュペンスト・シャドウ。……シャドウミラーの機体だからって安直すぎる気はするが」
「そう言わないでよ。技術班で色々と名前を出し合った結果これに決まったんだから。中にはスーパーゲシュペンストとか、ウルトラゲシュペンストとかもあったのよ? それよりはマシでしょう?」
「……まぁ、確かに」
マリューの言葉に思わず苦笑を浮かべる。
それにしても、これでシャドウミラーの量産機は性能を大きく伸ばすな。数で攻めるメギロート、量産機とは言ってもカスタム機並みの性能を誇るゲシュペンスト・シャドウ。これからはこの2機種の配備がメインになるだろう。
エルアインスはこれ以上製造する必要が無いから、今あるのが破壊されたら引退だな。色々とシャドウミラーの機密情報が入っている機体でもあるから迂闊に取引材料にも使えないし。
「ちなみに、シャドウにフィードバックされている技術は他の機体にも同様に使われていると考えていいんだよな?」
「ええ、そうよ。幹部が乗っている機体の性能はどの機体もアップしているわ」
「なるほど、なら問題無いか」
ゲームシステム的に言えば、恐らく改造を施したとかそんな感じなんだろう。
「となると、機体の方はいいとして……シロガネは?」
「そっちはもう少し掛かるわ。とは言っても、魔法球の中で改修作業をしているからこっちの時間ではそれ程掛からないと思うけど」
「そうか、俺達が向こうで表舞台に立つ時はそう遠くない。出来ればそれまでには終了しておいてくれると助かる」
「……最大限に努力はするわ」
こうして、オデュッセウスを置いたままにしてシャドウミラーとしての戦力を話合う俺達だった。
オデュッセウスは内容をよく理解出来無いながらも、邪魔をしないようにと大人しくマリューの淹れた紅茶を飲んでいたが……空気の読める男だな。
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