暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Bなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Albtraum der Verzweiflung〜
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「ヴィータちゃん・・・?」

「シグナム?」「シグナムさん・・・?」

「シャマル、ザフィーラ・・・?」

「「「「・・・・」」」」

4人は無言のまま私たちに背を向けている。とここで「下がるんだ」ルシルが私たちを庇うかのように前に躍り出て、“エヴェストルム”を構えた。それはまるでシグナム達と対峙するかのようで・・・まさか。

「まずは覇道の妨害となる管理局から潰して回ろうかしら。これまで散々私の覇道を邪魔してきた、ねぇ? 我が守護騎士たちよ、その者らを蹂躙なさい」

「「「「ヤー、マイン・マイスター」」」」

振り返ったシグナム達の顔は闇のように真っ黒で、目だけが炎のように真っ赤だった。その4人の背後に佇むアウグスタが嫌な笑みを浮かべた後、“闇の書”を開いた。

――旅の鏡――

「「「「「へ?」」」」」

一瞬の浮遊感と視界の暗転。気が付けば私たちはバラバラにされていた。いま居るのは別のビルの屋上。私の隣にはアリサが居て、目の前にはシグナムただ1人。そのことを念話で伝えると、なのはとすずかのところにはヴィータ、アルフとクロノのところにはザフィーラ、そして最悪なことにルシルのところにはシャマルとアウグスタが居るってことみたいで。

『ちょっとルシル、あんた! そんなボロボロなのに戦闘なんて・・・!』

『そうだよ、ルシル君! 骨折は魔法で治ってるけど、右目がまだ・・・!』

『俺のことはいい、問題は君たちだ。アウグスタに操られている以上、シグナム達に手加減は期待でき――っと、すまない、これ以上は念話に答えられ――』

念話が途切れた瞬間、離れたビルの屋上が爆発した。濛々と立ち上る粉塵の中から蒼、深紫、緑の閃光が空に向かって飛び上がって行く。アレはきっとルシル達だ。戦い始めちゃったんだ。

≪Explosion≫

「「っ!」」

アリサと一緒に空からシグナムへと目を向け直した。シグナムは“レヴァンティン”を鞘に収めた状態でカートリッジをロードしていた。あの状態から繰り出される攻撃パターンは2つ。高速居合か、連結刃での砲撃級斬撃。
私たちはグッと腰を落としていつでも回避に移れるようにする。頭部限定変身の時もそうだったけど、表情が判らないから先が読めない。シグナムは居合抜きの体勢のまま固まって・・・「紫電・・・」技名をポツリと漏らした。瞬時に高速居合だと判断して、アリサの手を握る。

「清霜・・・!」

一足飛びで突っ込んで来たシグナム。繰り出されたのは目にも留まらぬ居合抜きの斬撃。私とアリサは空に上がることでそれを回避。それと同時に“バルディッシュ”と“フレイムアイズ”にカートリッジをロードさせる。アリサと頷き合って、私はアリサの手を離した。

「バーニング・・・」「ハーケン・
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ