暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Bなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Albtraum der Verzweiflung〜
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うん、八神家全員の希望を踏み躙った罪は、しっかり償ってもらわなきゃね!」

そうだ、アウグスタははやて達の願いを、希望をメチャクチャにした。それは絶対に許せるものじゃない。私たちは必ずはやて達の希望を繋ぐ、繋いでみせる。最後にクロノが「助けられる命があるなら助けないとな。局員ではなく人として」八神家との協力を認めてくれた。

「あ、ありがとうな。なにょは、フェイト、アリサ、すずか。アルフとクロノも」

「あの、ヴィータちゃん。な、の、は。私の名前は、なのは、だよ? どうしてちゃんと呼んでくれないのかな?」

「し、しょうがねぇだろ。お前の名前、言い難いんだよ。いっそのこと、なにょはって改名しろ!」

「逆ギレーっ!?」

なのはとヴィータのそんなやり取りの中、シグナムが「感謝する」、シャマルは「ありがとう、みんな」、ザフィーラも「すまぬ」って私たちにお礼を言った。私たちはそれに頷くことで受け取った。そして最後に「ありがとう、恩に着る」ルシルが微笑みながらお礼を言った。

「・・・今、はやてとシュリエルの意思は、アウグスタの強すぎる執念・妄執によって闇の書の内側に追いやられているはずだ」

「えっと、じゃあはやてちゃんとシュリエルさんの意思を表面にまで戻すことが出来れば・・・」

「アウグスタを止めることが出来る・・・?」

すずかとアリサに「ああ」と頷き返したルシル。なら後はその方法になる。

「アウグスタ、というよりはナハトヴァールはどこまで行こうと所詮は魔法プログラム。はやてとシュリエルの意思を封じておけなくなるまで魔力ダメージを与え、自己維持に力を割かなければならないところまで追いつめる!」

それがルシルの提示した、たった1つの冴えたやり方。それを聴いたヴィータがなのはとのじゃれ合いを中断して「それしかねぇのか?」って訊いた。ルシルは「話し合いで止まるとでも? アレを相手に」って右人差し指でナハトヴァールを指さした。

「どうする? 魔力ダメージとは言えシュリエルの姿をしてい――」

ルシルがそこまで言いかけた時、アウグスタを閉じ込めていた氷の柱が大きな音を立てて崩れた。アウグスタは首をコキコキと鳴らした後、「相談は終わったようね」まるで私たちの会話をずっと聞いていたようにそう言って、「ならもういいわよね」って右手をシグナム達に翳した。

「さぁ、いらっしゃいな。我が騎士たちよ」

「「「「っ!?」」」」

そしてそう呟いたかと思えば、シグナム達が一斉に胸を押さえて苦しみだした。しかも素肌が黒く――蛇のような痣が一瞬にして這うように浮かび上がってきた。それが素肌を全て覆った時、シグナムは“レヴァンティン”を、ヴィータは“グラーフアイゼン”を下ろして、ザフィーラも構えを解いた。


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