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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Bなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Albtraum der Verzweiflung〜
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シナリオだったんだな・・・」

はやての意思とシュリエルの体を乗っ取った、かつての“闇の書”の主アウグスタ。今はアルフとクロノとすずかの多重バインドで封印状態だけど、いつ復活するか判らないから最大警戒のままで私たちはルシルから話を聴いた。

「そうだ。はやては闇の書そのものとも言える管制プログラム・シュリエルと強く繋がれている。お互いに大切な家族として思い合っている。これまでの自己の欲望にしか興味の無い、彼女たちを道具としか見ていなかった連中とは違う。
俺はそこに懸けた。闇の書が完成したとしても暴走するまでの僅かな間に、正式な主となったはやてとシュリエルが協力して、暴走している防衛プログラムを切り離すくらいは出来るだろう、と。切り離されたその防衛プログラムを俺たち騎士で討てばいい、と・・・」

ルシルがそこまで言うと口を閉ざして、今は包帯(ルシルがどこからともなく出現させた物だ)で隠れている右目とは逆――左目だけで、氷漬けになっているアウグスタの左腕に装着されているナハトヴァールを見た。私たちもルシルの目線を追った後、「でもダメだった・・・」ルシルがポツリと漏らした。

「ねぇ、ルシル。あんた、ナハトヴァールのこと知らなかったわけ?」

「知っていた、知ってはいたんだ。でも・・・アウグスタという人格が有ったとは聞かされていなかった・・・!」

アリサにそう答えたルシルは本当に悔しげに顔を歪めた。本局の無限書庫にもそんな記述は無かったし、守護騎士のヴィータ達も知らなかったようだし。仕方がないとも思えるけど。

「・・・ルシリオン、君のシナリオが潰えた今、君たち守護騎士はどうするんだ?」

「決まってんじゃねぇか。はやてとシュリエルを、アウグスタから助けるんだ」

「どうやって?」

クロノの問いに答えたヴィータへさらに訊き返すクロノ。ヴィータは「それは、えっと・・・」口を噤んじゃった。でもすぐに「ルシル!」って、ルシルに助けを求めた。ルシルは顔を伏せて少しの間黙りこんだ。それはとても深い思案のようで。

「何か方法はあるのか、ルシリオン」

「私たち、なんでもするわ!」

「はやてを助けられるなら、あたしらはどんな苦痛にだって耐える!」

シグナム、シャマル、ヴィータがそう言っていく。ザフィーラも強く頷いた。本当にはやてのことが好きなんだ。だから「私も出来る限りのことは手伝うよ。なんでも言って」私もルシルにそう言う。

ご主人様(フェイト)がそう言うなら――っていつもなら言うところだけど、あたしとしてもはやてやあんた達のことが好きだからね。何でも言いな」

「私も! 私も手伝うよ!」

「うん、私も! みんなの補助なら任せて!」

「そうね。あたし達の友達――はやてとシュリエルの、う
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