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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos22-Bなお深き闇に染まれ、聖夜の天(ソラ)〜Albtraum der Verzweiflung〜
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†††Sideなのは†††

私たちの目の前で起きた惨状。シュリエルさんの左腕に絡みついてる蛇――ナハトヴァールがルシル君を襲った。左手首を折って、右目のすぐ側を抉って、リンカーコア(私たちとはなんか違うけど)から魔力を蒐集した。それは直視できない程に酷いもので、私は最初の腕折りのところで目を逸らさずにはいられなかった。
“闇の書”はルシル君の魔力を蒐集したことで完成してしまって、その惨状をはやてちゃんが見てしまっていて・・・。その所為かはやてちゃんは“闇の書”を起動、“闇の書”の融合騎だったシュリエルさんと融合した。でも・・・。

「ふふ、あはは、ふはははは! 私は戻って来たわ!! さぁ、再びここより始めましょう。我が覇道を!」

シュリエルさんからの口から発せられた声は、どう聞いてもシュリエルさんとは違う女の人の声だった。跪くようにして居るルシル君を庇うようにヴィータちゃんとシグナムさんとザフィーラさんが、シュリエルさん?と対峙した。

「テメェ・・・はやてでもシュリエルでもねえな! 誰だ! ナハトヴァールに人格なんてないはずだぞ!」

「シャマル、ルシリオンの治癒を!」

「ええ、判ってるわ!」

シャマルさんがルシル君を膝枕して「クラールヴィント、お願い!」って治癒魔法を発動したその時、「っ!?」私たちを拘束していたチェーンバインドとレストリクトロックが消滅して、「あ・・・声、声を出せる・・・!」ようになって最後に、「ルシル君の結界が・・・!」すずかちゃんの言うようにお城結界が崩れていった。残るのは武装隊の人たちが張ってくれている結界だけ。

「くそっ、これもルシリオンの計画の1つなのか・・・!?」

「そんなわけないでしょ、あんなボロボロにされて!」

「クロノ、指示を!」

「む・・・少し待つんだ。状況が解らない以上、下手に動けない」

クロノ君たちが次々とデバイスを起動していって、睨み合いを続けてるヴィータちゃん達を見詰める。私も“レイジングハート”を起動して、ぐったりしてるルシル君を一度見た後、ヴィータちゃん達の方へと目をやる。

「もしかしてお忘れかしら? かつて、お前たち守護騎士を率いた主、アウグスタ・マリー・カタリーナ・ルイーゼよ」

シュリエル?さんから語られた名前、アウグスタさん。昔の“闇の書”の主みたいだけど、ヴィータちゃんが「憶えてねぇな、テメェのことなんざ!」って言い放った。

「我らにとっての主は、オーディン、そして主はやてのみ。それ以外の者は主ではなく持ち主だ!」

「それは寂しい答えね。せっかくの再会なのに。でもまぁ、これからのお前たちには過去の記憶も思い出も必要ないわ」

コツコツと靴音を鳴らして屋上を目的も無くウロウロと歩き出すアウグスタさん。その
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