第18話
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男性は自身がアレキサンダー大王の生まれ変わりであると、自信満々に言い放つ。だが、男性からはそう言っても差し支えない程のオーラが満ち溢れていた。
「そうでしょうか?私からしたら、どちらかと言いますと悠斗殿は、アーサー王よりもランスロット卿の方が似合うと思いますが」
「円卓の騎士、サー・ランスロットか。確かに、理想の騎士と呼ばれた男だな。騎士の模範、アーサー王の進撃を支えてきた騎士か。そうだな。揚羽に生涯忠を誓うと宣言している辺り、ランスロット卿の方が悠斗には似合うな」
クククと軽く笑いながら、ワインを飲む男性。何処か親バカを匂わせる発言をしているが、男性は決して何も考えずに言っている訳ではなかった。グラスが空になるたびに新しくワインが注がれてゆく。
「悠斗殿が九鬼家を裏切る事など、ありえませんから。揚羽様を愛しておられますし、帝様のおかげで日本ならば一夫多妻が法律で認められておりますから」
「そうであったな。まあ、我としてはもう少し嫁を増やすべきだと思うがな。アレキサンダー大王の生まれ変わりである我が、側室を持っているのだ。悠斗も、それくらいの器量を見せてもらいたいものだな」
「もしかしますと、悠斗殿はハーレムを作るかも知れませぬよ」
「なるほど。円卓の騎士ならぬ、円卓の妻か!12人の騎士ならぬ12人の妻か!それは面白いではないか!」
フハハハハと笑いながら、男性はワインを飲むのだった。執事の男は、主を二日酔いにさせないように、ワインの量を調節しながら空いたグラスに注ぐのであった。
とある侍従sideout
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