第18話
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ないか?命の保証は出来ないが。アスピナ薬品』
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テレビ画面にアクアビットマン?が大きく映し出された。画面右下にまた、見てねと書かれていた。テレビがCMに入る。クリスはテレビを消した。
「はぁ。残念。アクアビットマンの放送を見逃してしまったなんて」
「安心しなさいクリス!クリスの為に、テレビ局に電話して、即座に再放送させよう!」
「駄目です!父様!そんな事をしたら、あと1時間後に始まる時代劇が見れなくなってしまいます!」
私の服を両手で掴んでくるクリス。私はソファーから立ち上がれなくなってしまった。
(しまったな。クリスが大好きな時代劇が、あと1時間後に始まってしまうとわ!不覚!いや、落ち着いて考えるんだ。なにか、最善の方法が無いか!?)
私は顎に手を当てて、妙案が無いか考えていると、リビングのドアが開いて中に人が入ってきた。 ドアの方を見ると、マルギッテ准尉と悠斗君がリビングにやって来た。
「おはようございます!中将閣下!」
「おはようございます。フランク中将。どうしたんですか?眉間に皺(シワ)が寄ってますよ」
「おはよう。マルギッテ准尉。悠斗君。いや、クリスの為に最善の方法を考えているのだよ」
二人が此方にやって来て、ソファーに座る。
二人は、真剣な表情で私を見る。
「なにか、お嬢様の身に問題が発生したのですか?」
「ああ。クリスが、アクアビットマンなるアニメを見逃してしまってな。
それを即座に再放送させようとしたのだが、クリスに制止されてしまったのだよ」
「ああ。そう言う事ですか。なら、大丈夫ですよ。俺がDVDに焼いて有りますから。後で貸しますよ」
「本当ですか!ありがとうございます!悠斗兄様!」
クリスが立ち上がり、悠斗君に抱き付いた。余程嬉しかったのだろう。
悠斗君は、クリスの頭を撫でている。
(やはり、悠斗君ならばクリスを嫁に出してやれるな。親離れは少し寂しいが。だが、いくらクリスが可愛いとは言え、まだ16歳の高校生だ。まだまだ、嫁に出す訳にはいかん!)
私が内心で、クリスを嫁に出す事を許さない事を考えていると、いつの間にかクリスが悠斗君の膝の上に座っていた。悠斗君は、何処からか出した櫛(くし)でクリスの髪の毛を解かしていた。
「クリスの髪は相変わらず綺麗だな。ちゃんと手入れを行っている証拠だ」
「ありがとうございます。悠斗兄様!でも、悠斗兄様も相変わらず髪を梳くのが上手ですね」
「まあ、九鬼侍従部隊に所属してるからな。揚羽様の髪を梳いたりしてたしな。それに、おそらくこれがクリスの髪を梳くのが、最後になるだろうしな」
「「「え!?」」」
私は素っ頓狂な声を上げ
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