第18話
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ていそうだ。クラウディオさんが懐から1枚の書状を取り出した。
「悠斗殿。帝様より、預かって参りました。これが次の命令書になります。命令書に従って行動してください」
「分かりました。クラウディオさんは、送らなくて大丈夫なんですか?」
「心配入りません。車で来ております故に。帝様もちょうどベルリンに居られます故に」
俺は、クラウディオさんから書状を受けとる。
「では、私はこれにて失礼します。悠斗殿。1つ言っておく事があります」
「はい。なんでしょうか?」
クラウディオさんは眼鏡の位置を指で直し、俺と向かい合う。フッと笑みを浮かべた。
「テレビでの宣言見事でしたとの帝様のお言葉です。私としても、勇ましい宣言と感服致しました」
「いや、それほどでも有りませんよ」
「ふふ。相変わらず謙虚ですな。帝様は大層高く評価しておられましたよ。やはり、悠斗殿は九鬼家に必要な御方だ。次の試練も悠斗殿なら、容易に突破出来るでしょう」
それだけ言ってクラウディオさんは、一礼して帰って行った。俺はクラウディオさんの背中が見えなくなるまで見送る。正門からクラウディオさんが車に乗って、帝様の元に帰って行くのを確認してから、渡された書状を開いて内容を確認する。 俺は、書状に書かれていた内容に眼を通しながら、首を捻る。
(むう。これはまた難解な。まさか、学生をやり直す事になるとわ)
書状に書かれていた事を纏めるとこうだ。
1.中東での活躍は見事であった。その活躍を踏まえて、不動悠斗には次の試練を与える。
1.川神学園に入学して卒業すること。ただし、二年生からスタートする。
1.九鬼財閥極東本部にて、武士道計画の申し子達相手に訓練をすること。
1.九鬼揚羽以外の嫁を作ること。出来れば紋白が好ましいが、何人いても良い。
とまあ、大まかな内容はこんな感じだ。他にも堀の外なんて場所の内情を調べること。なんてのも書いてあるが、重要事項に書いてないので余裕があればすれば良いのだろう。
(うーん。帝様の考えはいまいち分からないな。まあ、試練の内容は分かったしな。確か、川神市には不動家の別荘が有ったな。あれを使うか。
掃除は定期的にハウスキーパーさんが、してくれてる筈だ)
入学事態は既に帝様が手続きをしてあるらしいので、4月から学園に通う事が決定してしまったしな。
(まあ、試練が次の段階にステップアップしたのは良いことか。そうなると、ドイツでの生活は終わりだな。また、日本に戻るのか。フランク中将に事情を説明しなくちゃ)
クリス、マルギッテ、セレン、フランク中将に別れの挨拶もしなくてわいけない。
他にも猟犬部隊の隊員や基地で世話になった人達にも、別れの挨拶をしないといけない。俺は
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