ミニマム・改
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「ハハハ、2本の角は貰ったー! この角は[氷の角]、炎を退け火のクリスタルへの道を開くのだ!これであの力は俺さまの物よ……!!」
「このやろっ、そうはいくか!?」
盗賊グツコーに直ぐ様踏み込んで倒そうとするルーネスだが、相手の方が一瞬速くこちらに魔法を放ち、みるみる身体が小さくなる。
「わっ、<ミニマム>かよ…?!」
「ワハハ、只のミニマムじゃないぞ! 俺さまとっときの<ミニマム・改>だ! 連発できないのがネックだがな……。さらばだー!!」
「ちょ、待ちなさ……! なんて逃げ足の速さなの?!」
呆気に取られるレフィア。
「ふむ……、一度やられた振りをして"影"となり、我々の後を付けるとはやるな、あの盗賊」
「イングズ、感心してる場合かよ! おまえでもアルクゥでもいいから、早く白魔法のミニマムでおれを元に戻してくれよっ」
いつもより明るいキーキー声を上げるルーネスに、アルクゥが応じる。
「分かった、僕がやるよ。───えい!…あれ? <ミニマム>!………あれれ??」
「おい、どうしたんだよアルクゥ! おまえ白魔道師だろ? MP不足かよっ」
「ちゃ、ちゃんと白魔法掛けてるってば! おっかしいなぁ……?」
「イングズ、赤魔道師だからミニマム使えるでしょ? あなたがやってあげたら?」
ジョブはモンクの、見兼ねたレフィアが云う。
「………仕方ないな 」
────しかし、一向にルーネスは手のひらサイズのまま元に戻らない。
「アルクゥ、イングズ! おまえら……、おれに恨みでもあんのかっ?」
「違うってば! 白魔法はちゃんと唱えたよ、ねぇイングズ?」
「あぁ……、妙だな。そういえばあの盗賊、<ミニマム・改>だの云っていたが………?」
「ならこれよ! アイテムの[うちでのこづち]!! あたしがこれであんたを叩き治してやるわっ?」
「お、おいレフィア……、あんま強くやらないでくれよ……!?」
バアァンッ─────
「どうよ、これであんたも元通り………じゃないっ?!」
どや顔のレフィアだったが、当のルーネスは小さいまま俯せでペシャンコになっている。
「あ゙ー! しんじゃだめだよルーネス!? ケアルラ!!」
────ドワーフ達からはがっかりホーだの、ツメが甘くてダメダメホーだの云われ、散々な4人だがとりあえず宿屋に入る。
「う〜ん?? 何が、起きたんだ……? うおぉ!? みんなしてでけぇ?!」
「よかった〜、気が付いたね。僕の回復魔法は効いたみたいだ……!」
ルーネスが目覚めると、いつになく広々としたベットと心配そうに自分を見
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