暁 〜小説投稿サイト〜
リメイク版FF3・短編集
ミニマム・改
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!───あれっ?」

 ここまで来るのに中級黒魔法を使い過ぎたせいか、すぐ魔力不足に陥るルーネス。

「しょうがねーな、威力下がるけどこれで行くっきゃないか……、<ブリザド>ぉ!」

 下級黒魔法に切り替え、他3人の連携攻撃も相まってサラマンダーを追い詰める。

──── が、その刹那、広範囲に及ぶ強力な<ファイアブレス>を放たれ、相当なダメージの為に4人共一時的に動きを失い、その隙を突かれて狙われた小人状態のルーネスは、サラマンダーの鋭い尻尾の一撃によって薙ぎ払われ、岩壁の方へ激突する。

「 ルーネス……!? くッ…… 」

「<ケアルラ>……!!」

 イングズがルーネスに気を取られた所へ白魔道師のアルクゥが全体回復を行う。───しかし、だいぶ離れたルーネスには届かない。

「多分、戦闘不能状態になってる…! フェニックスの尾、あったよね。イングズ、使いに行ってあげて!」

「よくもやってくれたわね……! あたしとアルクゥで足止めするから、ルーネスをお願い、イングズ!」

「あぁ、判っている……!」

 アルクゥとレフィアに後押しされイングズは、小人状態で壁に背もたれて項垂れ座り込んだまま動かないルーネスへと駆け寄る。

「これで意識を戻してくれ、ルーネス……ッ!」

 イングズは貴重な[フェニックスの尾]を使い、ルーネスを戦闘不能から回復させる。

「う……っ、あ……、イン、グズ……??」

「今、回復魔法も掛けてやるからな……!」

 白魔法のケアルラを使い、多少体力も回復させる。

「あっ……、おれ……!」

「お前はもう戦うな、離れていろ。サラマンダーは私達3人で倒す。───心配するな、必ずお前を元に戻してやるからな」

 そう云って勇気づけるように微笑むと、イングズは片膝を付いていた姿勢からつと立ち上がり、赤マントを翻してサラマンダーの元へ剣を手に向かってゆく。

─── ルーネスはその大きく頼もしい背中を見送るばかりで、自分の不甲斐なさを痛感する。

(おれ、何やってんだ、結局………。小さくなったまま、守られてるばかりで……っ。おれは、守られたいんじゃない。守りたいんだ……! 本当に"小人"になってる場合じゃ、ないだろうが!!)



 ───── 光が迸る。

自ら<ミニマム・改>の呪法を解いたルーネスは瞬時に[戦士]へとジョブチェンジし、右手に長剣、左手に短剣の二刀流で疾風迅雷の如くサラマンダーへ踏み込みエックス斬る。

──── あまりの速度に相手は断末魔すら上げられずに絶命して倒れ込み、消え失せる。……後に残ったのは、ドワーフの宝である2本の氷の角。

───素早い展開に他
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