ミニマム・改
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ス。
「おかげで戦闘はすぐ終わるから助かるけど……、無理は禁物だよ。今の所MP回復できるアイテム持ってないんだから」
「それにあのグツコー、きっともう火のクリスタルの力奪って強力になってるんじゃないの? 丸一日も放っとくんじゃなかったかしら……」
そこの所、憂慮するアルクゥとレフィア。
「んな事云ったってしょうがないだろー? 修行の成果でいくらでも挽回してや……っ、うおわぁ?!」
意気込んだ拍子にイングズの肩から滑り落ち、崖縁のすぐ横を流れる眼下の煮えたぎる溶岩へと落下────する所を、咄嗟にイングズが片手で黒ローブのマントを掴み止める。
「全く……、世話の掛かる奴だ。同じ事にならないよう、私がお前を腕に抱えて行こう」
そう云って断りもなしに、小人のルーネスを片腕に抱き抱えるようにするイングズ。
「な、なんだよ。どさくさ紛れにつついたりすんなよっ?」
「………する訳ないだろう」
「ほんっとズルいわね〜、独り占めしちゃって……!」
「あぁ、その状態ならつんつんし放題なのにっ」
レフィアとアルクゥはまだ口惜しそうにしている。
──── そうこうしている内に最深部となり、火のクリスタルの祭壇前には案の定、あの盗賊グツコー……、ではなく、紅い恐竜のような大型モンスターが立ちはだかっている。
「何、あれ……? 見るからにこれまでの魔物と違うわね……!」
「グツコーいるんじゃなかったのかよっ、あいつ倒さないとおれ小っこいままじゃん!」
「……あれって多分、元はグツコーだよ。火のクリスタルの力を奪って、完全にモンスター化したんじゃないかな……!」
アルクゥがそう推測する。
「───何にせよ、倒してみれば判る事だ。ドワーフの角2本も、取り返さねばならんからな」
「おれの事は二の次かよっ! もういい、放せ! おれが先制してやるっ」
「おい待て、先走るな……!」
イングズの片腕から飛び降り、ルーネスはちょこまかと前に出て冷属性黒魔法を放つ。
「どうせおまえも見た目からしてこれに弱いんだろ……! <ブリザラ>ぁっ!」
鋭利な氷塊がサラマンダーを直撃し、確かに効いているようではあるが、咆哮を上げて直ぐ様太く長い尻尾を鞭のように鋭く反撃して来る。
「小人が前に出るんじゃない、下がっていろッ!」
颯爽と間に割って入り、剣で斬り返すイングズ。
「あたしも行くわよ!……やあ!」
モンクのレフィアは、得意の体術で応戦する。
「援護するよ……!<エアロ>!」
風属性の白魔法を放つアルクゥ。
「よっしゃ! こうなりゃ畳みかけるぜ……、<ブリザラ>ぁ
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