ミニマム・改
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へ向かい、ドワーフの宝である[氷の角]を取り返す、とな」
「だからって、おまえと二人きりじゃなくても………」
「つべこべ云うな。……今のお前はジョブチェンジしたばかりで更に能力が低下しているんだぞ。1人で魔物を相手にしてみろ、結果は見えている」
「う〜、分かったよ! 早く何か出て来ねーかなぁ? つーか………何だよさっきから? おれの事見下してるってか、じっと見てるよな。────まさか、おまえも小人状態のおれを"カワイイ"とか思ってんのか!?」
「 ………そんな訳あるか、馬鹿者」
つと帽子の下から目を逸らすイングズ。
────そんなやり取りをしていると、一匹の木の根のような人型モンスターが二人の前に現れる。
「 ………相手にとって不足はない、お前は炎系黒魔法を唱えるようにしておけ」
「お、おぉ……!」
イングズは素早い斬撃で魔物に多少ダメージを与え、後はルーネスに任せようとするが ────
「ん〜〜……、<ファイラ>ぁ!………あ?」
「うッ…!お前……、味方に放つ奴があるか!」
「わっ、悪い!そんなつもりじゃ…うわぁ?!」
隙を突かれて後方のルーネスが魔物の標的になる。
「 ──── はぁッ!」
お手本の如く、イングズが<ファイラ>を放ってモンスターを倒す。
「さ、さんきゅ〜!いやぁ、危なかったぜぇっ」
「………相手を良く見ないで魔法を放つからだ」
「悪かったって……! それより体、だいじょうぶか?」
「熟練度も満たないあれしきの魔法など、掠り程度だ。人の心配をしている暇があれば、標的を見誤るな。………次がお出ましだぞ」
───── 「お帰りなさい! どうだった……って、イングズ疲れてるわね。何かあった?」
若干ふらついて宿屋に戻って来たのを見て、レフィアが心配する。
「あいつが何度も黒魔法を誤るから……、さすがに回数も重なりダメージ量も増えた……。悪いが、もう休ませてもらう」
云うなり帽子を取って、ベットに横向きになるイングズ。
……そして少し後から、開け放したままのドアから小ちゃな黒魔の姿でちょこちょことルーネスがやって来る。
「ぜぇ、ぜぇ……、やっと戻って来れたぁっ、やっぱ小さい体って不便だな……!」
「それでルーネス、成果はどうだった? イングズの方が疲れてるみたいだけど………」
「あぁ! やっと標的にうまく当てられるようになってさ、その前にずいぶんイングズのやつに当てちまったけど……、自分で回復しながらおれに付き合ってくれたぜっ」
「 ───あたしとアルクゥは付き合わなくて良かったわねぇ」
「あはは……、
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