ミニマム・改
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つめる、異様に大きく見える三人の仲間の顔に驚かされる。
「ごっめ〜んルーネス、小人状態治ると思ったのに[うちでのこづち]でやりすぎたわっ……!」
謝るレフィアだが、どこか悪びれた様子がない。
「……てかおれ、何で小人から戻れないんだ?? これまでだって何度か小人にならないと入れない場所とかあったけど、同じミニマムの魔法使えばすぐ元に戻れたのにさ!」
「あの盗賊が使ったのは<ミニマム・改>……。恐らく、いつものやり方では治せないんだろう。───そういった場合、魔法をもたらした本人を倒せば大概済む話だ」
至って冷静なイングズ。
「な、ならすぐヤツを見っけて倒さないと…!って、どこいるんだっけ?!」
「落ち着きなよ、ドワーフの洞窟から北に炎の洞窟があって、そこに火のクリスタルがあるらしいからあいつはそこにいるはずだよ!」
アルクゥがそう教えてくれる。
「 ───待ちなさいよ、あんた小人のまま戦うつもり? 知ってるわよね、その状態だと今"戦士"のあんたは全く相手にダメージ与えられないのよ。黒魔法とかなら話は別だけど……、あんたってば面倒くさがって魔法系のジョブになろうとしないじゃない!」
「小人になり魔物の巣食う場所を通る際、お前はいつもシーフになって<とんずら>ばかりしていた程だからな」
「 ゔ……っ 」
耳の痛い事をレフィアとイングズから指摘されるルーネス。
「今からでも黒魔になって、少しでも熟練度上げれば対抗できるんじゃないかな?」
「え〜、マジで〜、メンド〜だなー」
「………ならお前1人ここに置いて行くまでだ。小人状態でのダメージは厳しい、お前は足手まといだ」
「 うはっ、きっつ?! 」
「イングズの云う通りね、置いてかれるのが嫌なら黒魔になる事よ!」
「いてっ、突っつくなよレフィア……?!」
「うふふ、こうして見ると以外とかわいいわね……! つんつん」
「ちょ、やめっ、どこつついてんだよ…!?」
「あ、僕もやらせて……!」
「アルクゥまで?! イングズ、この二人止めてくれ〜〜っ」
「 ────知らん。勝手にやられていろ」
「ふふふ、あなたもやってみる?」
「……………」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「で……、何でおまえと二人きりで森で修行しなきゃいけないんだよっ」
渋々黒魔道師にジョブチェンジしたルーネスは、相変わらず手のひらサイズでキーキー声を上げ、目の前の赤魔道師のイングズを精一杯睨み上げる。
「 ───レフィアとアルクゥは、これ以上ドワーフ達から疑念を持たれぬよう事情説明している。もう少しすれば必ず炎の洞窟
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