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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第339話】
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、シャルは両手で俺の手を握り返しながら。
「大丈夫だよ。 一人なら怖くても、二人一緒なら……ね?」
そう言って擦る様に両手を包んだまま笑うシャル。
「……だな。 まあホラーは非科学的って奴だし」
「そうだよ。 ふふっ」
軽く微笑を溢したシャルの手を引いて奥へと向かう。
格納庫内に響く俺とシャルの足音――そして、音が鳴ったであろう場所に到着し、周囲を見るが打鉄が一機鎮座していて、その前には工具が落ちていた。
「……これが落ちたのか」
その場で屈んで拾い上げると、工具箱の中にしっかりと入れ直す。
「誰かがちゃんと直さなかった工具が落ちたんだね」
「そうだな。 ……まあ原因がわかって安心したよ、俺」
「ふふっ。 何だかヒルトの意外な一面見られて僕は良かったけどね?」
「……ぉぉぅ、誰だって苦手なものはあるんだから仕方ないだろ?」
「あははっ♪ 確かにそうだよね♪ じゃあ、どれ選ぶかまた探そう?」
そんなシャルの言葉に反応したのか、打鉄が小さく光を放った。
一瞬の光だったため、シャルは気づかなかったが――何だ?
シャルと繋いだ手を離す――小さく残念そうな声をあげるシャルに気を止めず、俺は打鉄へと近づいていく。
見る限りは普通の打鉄なのだが――雅なのだろうか?
昨日の事件で使った打鉄のコアにつけた名前なのだが――。
……昨日の事件、一応トップニュースにはなっていたが謎の組織の襲来という件で片付きそうだ。
普通なら警備を強化――警察などの捜査があるが、IS学園の土地は何処の所属でもないためそれも出来ず、警備に関してもISがあるから大丈夫というコメンテーターの楽天的な発言がイラッとしたのは内緒だ。
ラウラもそのコメンテーターの楽天的な発言には呆れ返っていたようで、色々言っていたが――。
因みにニュースは直ぐに他に来た女子に変えられてしまい、朝やってる音楽番組になってしまった――少しはニュース見ろよ。
……話は置いといて、外側から打鉄を見たままでいるとシャルが――。
「ヒルト、その打鉄が気になるの……?」
「ん? ……まあな、何だかさっきの物音……この打鉄が俺を呼んだのかなって思ってな」
そう言い、屈んで細部まで見るがやはり他の打鉄と同じに見える。
量産型故に見た目的に違いは無いのだが、何と無く気になって色々見てしまう。
「うーん……何処からどう見ても打鉄にしか僕は見えないけど」
「……俺もそうだ。 ……とりあえず、他の機体も見て回る――」
そう言いかけたその時、打鉄の側にあったプラスドライバーが床に落ち、金属音が反
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