第百七十三話 遠足はイゼルローン
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ける所はヴァーレンシュタインからイゼルローン要塞までだな。
「成るほど、それならば、トチ狂う馬鹿な連中も居ませんな」
ロイエンタール少将が不穏なセリフを言ったが聞かない振りをしておくのが大人の付き合いと言う物だろう。
「ロイエンタール少将の言う通りだ。60000隻強の護衛付きであれば、不逞な貴族も手を出さずに、殿下も安心してイゼルローン要塞への旅を楽しまれるだろう」
ケスラー大将、門閥貴族の馬鹿と肯定しては駄目でしょうに……
帝国暦485年11月10日
■銀河帝国帝都オーディン 軍事宇宙港
皇帝臨御の中、エッシェンバッハ元帥率いる直衛艦隊15000隻、ケスラー大将率いるテレーゼ護衛艦隊10600隻とオマケで参加のシェーンバルト少将率いる3000隻が出立した。
そして装甲擲弾兵総監オフレッサー上級大将率いる装甲擲弾兵50個師団も密かにイゼルローン要塞へと先発していた。
一度は納得したベーネミュンデ侯爵夫人ではあるが、最後まで涙を流し行くのを中止出来ないかと訴えていた。結局の所テレーゼの語った諺で仕方なしにと了承したのである。その諺は“かわいい子には旅をさせよ”であった。
テレーゼの御召艦ラプンツェルの勇姿に続いて、帝国軍の戦艦としては今までにないオウムガイのような流線型で純白の戦場では超目立ちまくりの大型艦も共に上昇していく。
彼女は現在新開発の理論を実証するためにマッド共が建造中の試作戦艦ブリュンヒルトの強度実験フレームとして使用後放棄されていた0番フレームから再生された武装を殆ど装備しないブリュンヒルト級0番艦であり、テレーゼによりゲフィオンと命名されGIO48専用劇場艦として竣工し、この日、ラプンツェルと共にイゼルローン要塞へ処女航海へ向かうのである。
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