第二章 学園祭と......
第十四話 僕の罪
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「ここの教頭は私ですからね。ここにいて何かおかしいことでも?」
「そんなことじゃない!アンタ教師免許剥奪されたんじゃなかったのか!」
「そんなのどうにでもできますよ」
フンっと鼻を鳴らす。
「アンタはっ...!」
「そういえばですねぇ。あなたの家で働いていた方々、あなたのことをネットでバラすぞって言ったら素直になってくれましたよ。みんな今では私の奴隷みたいなものですよ」
そう言って高笑いをし始める。
「てめぇ!」
沸点を超えた。
殴りかかろうとすると、雄二に押さえ付けられる。
「雄二っ!」
(どういうことかわからんが今はおちつけ)
「.....ッ」
そのままこらえる。
明久もどういうことか分からずキョトンとしている。
「おやおや。いい友達がいたようですねぇ。この人たちがあなたのことを知ったらどうなることやら」
くっくっくと喉を鳴らして笑うクソ教頭。
どういうことかと明久と雄二が僕の顔を見る。
その様子を見てクソ教頭は頬を吊り上げている。
「おやおや、蒼空君、大事なお友達に隠しごとですか。これは良くない。変わりに私が説明してあげましょう」
悪魔のように笑いながらそんなことを言う。
「ふざけんな!! てめえ――」
「おや、それが教師に対する口の利き方ですか?」
ニヤニヤと笑いながらクソ教頭が言う。
......クソがッ......!
「お願い、します。やめて下さい......」
ぺこりと頭を下げながら言う。
それを見てクソ教頭が一層頬を吊り上げる。
「よくできましたねぇ。じゃあご褒美に......君の言えない秘密をかわりに私が喋ってあげよう!! この子はねえ――」
「やめろぉぉおおおおおお!!!」
「自分の親と兄弟を殺したんですよ!!」
僕の必死の制止も空しく、クソ教頭が打ち明けた。
明久と雄二がこちらを見る。
......明らかにその両目は、僕に怯えていた。
そりゃ、そうだよな......人を、それも自分の家族を、だ。
「アーハッハッハッ!! 君たちも気を付けなよ? 殺されないよう――」
「もうやめなッ!!」
と、そこで校長先生が一喝した。
「さっきから聞いてりゃ、つまんないことをベラベラくっちゃベってるンじゃないよ。大体、それが本当っていう証拠があるのかい」
「証拠も何も、この子の顔を見れば本当かどうかは分かると思いますがねえ......。まぁ、いいですよ、今日はこのへんで失礼させて貰います」
舌打ちでもしたそうな顔で言う。
「それでは」
そのまま学園長室から出ていく。
「アンタラ、あいつと知り合いかい」
「いえ、知り合いなのはコイツ――」
「違......う!!あんな奴..
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