第一章 護れなかった少年
第二十七話 悪夢 (前編)
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
〜数日後〜
「......ふむふむ......」
みんなのレベルを眺めながら呟く。
周囲では『月読』のみんなが固唾を呑んで見ている。
全員レベルは45~49か......。
「うん。これなら大丈夫そう。合格!!」
「「「「「「ッシャァァァァァァアアアア!!!」」」」」」
「と言いたいところだけど、まずは最前線の一層下でもうちょい頑張ろうか」
「「「「「「......えー」」」」」」
さっきから見事なまでに全員でシンクロしてるんだけど。
......正直、レベル的にはトップギルドに並ぶだろう。僕自身のレベルだって58だし。
でも、やっぱり『何か』が足りない。
......僕自身、その『何か』が分からないんだけどさ。
このまま最前線送ると、危ない気がするからまずは最前線に近い一層下で肩慣らしをしよう、という訳です。
「今日は先約があるからついて行けないけど、危なくなったら即脱出な!!」
「「「「「「はーい......」」」」」」
「じゃ、僕はこれで出かけます」
そう言いながら今までいたギルドホームから出て、待ち合わせである32層、現在の最前線に向かった。
―☆―☆―☆―
「あ、ヤッホー」
「ヤッホー」
転移門の所で、待ち合わせの相手であるリズを発見する。
いつもの地味な服装の上に部分的な、肩当てなどをつけている。
そして手にはメイスと呼ばれる武器を持っている。
......リズって戦闘できたんだ......。
「一応ね。これでもアンタに頼む前は自力で鉱石を取りに行ってたんだから」
お願いしてレベルを見せて貰うと、Lv.39と言うことがわかった。
ふむふむ......。まぁ、妥当だろう。
まぁ、本来なら「数層下に行こうか」とか言うけど、そうも行かないらしい。
「で、どういうことなの? 32層にいる裏ボスって」
そう、いるらしいのだ。裏ボスが。
事前の説明によると、パーティーに鍛冶スキルを持っている人がいると、良質なハンマーや、鉱石を落とすらしい。
尚、聞いた話によると、条件として、鍛冶スキル持ちと、刀スキル持ちの二人で行かなければ行けないらしい。
「まぁ、事前に説明した通りね。付け加える点は特に無いわ。ボスの情報も少ないし」
「なるほど、了解。取り敢えず準備は終わってるからボスの所まで行こうか」
そういいながら歩き出す。
―☆―☆―☆―
「ここか......」
敵をバッタバッタなぎ倒しながらリズに案内された場所に着くと、そこは一見何も無い部屋だった。
「こっちよ」
リズに手招きされ、ついて行くと、そこには窪みが二つあった。
「なるほど。ここに手を当て
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ