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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
神明裁判 F
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とだ。」
そんな存在である一輝が、檻の中にいるものたちに借りている霊格を開放すると、ただそれだけの余波でマクスウェルは吹き飛ばされる。
「さあ、どうなんだマクスウェル。お前がその程度だというのなら、それはそれで構わない。殺すだけだ。だが、」
一輝は再び攻撃を放ち、片手間でぶっ飛ばす。
「もう一度言うぞ。貫き通したい意思があるのなら、それを俺に見せてみろ。俺に立ち向かい、圧倒するでもいい。この場を去り、その意志のために力を蓄えるのでもいい。正しく状況を判断し、逃げることが出来るのも、一つの強さだ。・・・さあ、選べよ。」
一輝の冷酷な言葉が響いたのかは分からないが、マクスウェルは境界門を発動して、姿を消す。
一輝はしばらくの間、警戒するように周りの気配を探り・・・完全に消えたことを確信して、スレイブを納刀した。
「ふぅ・・・逃げた、か。後は任せても?」
「ああ、任せろ」
一輝の声に殿下がこたえ、そのまま一輝の横を駆けていった。
「さて、と・・・どうしようか。」
そう言いながら一輝が見る先では、雷が落ち、そのふもとにはごうごうと煉獄の炎が燃え上がっている。
「・・・とりあえず、黒ウサギと飛鳥をどうにかして見つけて、連れて帰るとするか。ヤシロにも、音央と鳴央を回収するように言っといて・・・と」
一輝はそう言いながらDフォンを操作し、ヤシロに連絡を取りながら雷の元へと向かった。
大切な仲間がどうなっているのかも、何一つ知らずに。
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