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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
神明裁判 F
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からの攻撃を。最悪、俺の体を全て操ってくれても構わない。」
「了解しました。」

一輝は次の瞬間に、一気にマクスウェルの元まで跳び、そのまま切りかかる。
当然のようにマクスウェルはそれを避け、境界門を使って飛ぶが・・・その先に向けて、一輝はスレイブを突き出す。

「!?」
「ん?自慢の奇襲が効かなくて驚いてるのか?残念だが、」

そして、再び飛んだマクスウェルが出現した瞬間に、一輝の腕はその顔に向けて延ばされていた。

「サトリの力の前には、奇襲は一切成功しないよ。」

 そのまま手を伸ばしていき・・・マクスウェルの片目を、抉り取る。

「そして、これはミカリ婆の力。行き会った人の片目を奪う力だ。・・・こんな目、いらないけど。」

そう言いながら一輝はマクスウェルの目を踏み潰す。
マクスウェルの失われた目が、治っていくことは無い。
少なくとも、一輝が奥義を解除することでミカリ婆の力を檻に戻すまでは。

「・・・さあ、かかって来いよ。お前も、魔王を名乗ってるんだろ。」

片目を押さえて動く様子の無いマクスウェルに、一輝は感情のない声でそう語りかける。
マクスウェルは本当に生気を失っているのか、一言も発さず・・・それでも、一輝に強い怒りの視線を向ける。

「魔王を名乗る以上、そこには何かしらの覚悟があるはずだ。どんな小さなものでも、貫き通したいものがあるはずだ。それなら、それを俺に見せてみろ。」

そう言いながら、一輝は様々な手でマクスウェルに攻撃し、マクスウェルはそれを二割ほど避け、残りは全て喰らう。

相手は四桁の魔王。だが、そんなことは関係ないとばかりに圧倒していく。
マクスウェルを構成している霊格は、第三永久機関のもの。他にも様々な矛盾に歴史の転換期などもあるが、結局、それは第三永久機関のものだ。
それに対して、最下層のコミュニティに所属する今の一輝を構成している霊格は、本当に様々なものがある。
一輝個人として保有する霊格もあれば、檻の中にいるものたちから借りている霊格もある。
その中にある蚩尤の霊格がかなり大部分を占めていたのだが、湖札と同化することによって天逆海の霊格も付け加えられ、神話の神だけで二柱の神の霊格が存在しているのだ。
本来であれば、その霊格は下層にいていいものではない。神話の神なのだから、上層にあるその神話体系に収まるべきなのだろう。
そんな存在が・・・本来であれば、今回のような魔王の対処のために送り込まれてくるようなヤツが、四桁の魔王に苦戦することがあるだろうか・・・

答えは当然、否である。
まだ明かされていない霊格もある以上、なおさらだ。

「かかってこれないのなら、それがお前の底だ。所詮は、こんなガキに止められてしまうような、その程度のものだってこ
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