13話
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その状態で高い集中力を維持し続けなければならない奥の手を使用させられた。体力も精神力も限界をとっくに超えているのだ。
「今回の作戦はよかったよ。次に期待する」
剣side
「今回の作戦はよかったよ。次に期待する」
「(次か………また新しい作戦を皆で考えないと、皆で考えればすぐに新しい作戦が思いつくさ)」
剣は無意識にそう考えるそうして意識が闇に落ちる瞬間。
それでいいのか、そんな言葉がよぎった。
「(確かにまた良い作戦が思いつくかもしれない。でもそう簡単ではない。どれだけ時間がかかるわからない。なにより僕はその作戦に参加できるのか?僕が神谷を倒せるのか?)」
いつ、誰かがではなく、今、ここで自分が夕を倒したい。剣の中にそんな感情が生まれた。
「(プレシアも救えてないし、リィンフォースの消滅も止められなかった。その後のこともそうだ。僕は何一つ成し遂げてない)」
<<約束しよう皆で今度こそ三河君に勝つって>> 作戦が決まったときなのはが言った言葉だ。
「そう…だね。約束した…ね。ゴホッ。いいかげん………一つくらい成し遂げないとね」
剣は双剣を杖にして震える足で立ち上がり、足を引きずるようにして夕に近づいていく。
「へぇ。まだ動けたのか。冗談なしですごいな」
膝をついている夕は動かない。剣は夕の体に手が触れられる距離まで近づく。
「約…束したん…だ君に勝つって」
「そっか。約束したのか。なら守らないとな。それでそんな状態で何する気だ?」
剣は行動で示した。夕の体を弱弱しい力で押したのだ。夕は押され倒れる。
夕も限界を完全に超えて弱っていた。弱弱しい力で押されても抵抗できないくらいに。そして夕にもう立ち上がる力は残っていなかった。
勝者 神谷剣。
倒れた夕の右手についていたロストロギアが光りだす。勝者である剣に渡ろうとしているのだ。
「あとは任せたよ皆」
剣の意識もここで途切れる。消えゆく意識の中で誰かがロストロギアを封印する音が聞こえた.
剣side end
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