13話
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それとも」
「三河君の攻撃に仕掛けがあるのかもしれないってことね」
「どちらにしても戦いはまだ続く。わかっているのはそれだけだ」
さすがは戦乱を生き抜いたヴォルケンリッター。冷静に戦いを見ていた。
「「「………」」」
三人娘はあまりのショックに無言となっている。
「もしかしたら」
クロノはなにかに気付いたのか計測機械を操作する。
「わかったぞ。三河は魔法を使っている」
「魔法?魔力弾もバインドも見えないけど」
「私にも何の変化も見えへんけど」
「お兄ちゃん。どういうこと?」
「これを見てくれ」
クロノは計測機の結果をホロウィンドウで表示する。ホロウィンドウには剣とは違う魔力を検知されていることが示されていた。そしてその魔力の発生源は夕の手首より先を指していた。
「手首より先に魔力を纏っているってこと?」
「正確には特殊な魔力の振動を手首より上で発生させているんだ」
「特殊な振動?」
「これは僕の予想だが、その振動が剣のフェニックスを再生不可能したんだろう」
訓練室
「これが俺の奥の手だ。俺の作りだす魔力振動はあらゆる魔力結合を分解する。そしてこの振動で分解した魔力は再度魔力を込めないと再結合できない」
「だから僕のフェニックスが復活しないのか!でもどうして今になってその魔法を!?」
確かにこれまでの戦闘で使いどころいくらでもあったのだ。
「この魔法は便利だが使い勝手悪いからな。おいそれと使えるものじゃないんだ」
ここでこの魔法利点と欠点を説明する。
この魔力振動あらゆる魔力を分解する。それに加えて分解した部分に作用し魔力を再度込めなければ再結合不可の状態にする、魔力もほとんど使わないという利点をもつ。
欠点は、あらゆる魔力結合を分解するが自分の魔力もその例外ではないということ。つまり、この魔力振動を纏うと自身の強化魔法も打ち消してしまうのだ(夕もこの技の使用中はバリアジャケットである手首から上のプロテクターが消えている)。更にこの振動波を作り出すには微細な魔力コントロールを行うい集中力を必要とするため戦闘中にその集中力を維持し続けるのは難しく現在の夕では10分程度しか戦闘中は維持できない。
つまりこの魔法を使うには強化魔法なしである程度の戦闘ができ、高い集中力を戦闘中に維持したまま戦える人にしか使えない魔法である(神経のほとんどを振動は生成に使っているのでバリアジャケットくらいしか魔法も使えない)
「説明は終わりだ悪いな神谷。今回は俺の勝ちみたいだ」
「がはっ!」
夕は呆然とする剣を蹴り飛ばす。剣は地面を転がり止まる。剣を蹴り飛ばした夕もそこで膝をつく。夕も限界ぎりぎりなのだ。連戦と温度に体力を奪われ、技を連発しエネルギーを大量消費し、
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