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ネギまとガンツと俺
第30話「麻帆良祭〜戦うタケル〜」
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させることも、頭に入ってそうだな。

 唸りながらも警戒を緩めずに歩を進める。

 と。

「む?」

 扉らしきものを開けた途端、大きく開かれた一室に出た。様々な機材やらコードやらが並べられており、一時的に超たちが使用していたことが簡単に見て取れる。

「ここは?」

 ライトアップされており、今までの道のりに比べて一際明るい、だがそれだけ。何かがある様子はない。

「!」

 慎重に一歩ずつ踏みしめて進む。

 ――……いる。

 ちらりとコントローラーに目を配る。

 ――絡操さんの位置までは……まだ先か。

 どちらにせよこの先を突っ切っていかなければならないのは確か。

「……いや、そうだな」

 だが、タケルは一度、大きく息を吐き出し、ペースを落とす。こういう時こそ頭を働かせる必要があるからだ。

 敵の直接的主戦力はロボと龍宮さん。

 だが、ここの守護としてのロボならばおそらくこの空間に一歩足を踏み入れた時点で攻撃に出てくる。

 相手はもっと狡猾で実力者。

 つまり――

 ――龍宮さんか。

「厄介だな」

 タケルは彼女と一度だけ追いかけっこという形で手合わせに近いものをしたことがあった。が、もちろんお互いにほとんどお遊びに近い状態だったのでマナが相当な実力者だということを知ってはいるものの、まだまだ未知の域。

 それに加えて刹那・楓と並ぶ3−Aの最強トリオ―もちろん、エヴァンジェリンを除く―の中でも最も戦術的戦い方を心得ているかもしれない人物。

「……さて、どうするか」

 ここまで思考時間僅か一秒。徒歩にしてまだ一歩分も進んでいない。

 タケルには彼女ほどの実力者とここで争っている暇はない。いや、ここでマナの足を止めておくことは地上で戦っている教師陣からすれば大いに有利に働くのは確かだが、それでも超自身の時間跳躍の仕掛けを知らない彼等では―例えタカミチ先生がいても―少し危うい、という思いがタケルの中にはあった。

 ――……タカミチ先生くらいには伝えておくべきだったか?

 今更ながらに後悔する彼だが、それはもちろん一旦心の底に沈める。とりあえず目の前の問題から先に片付ける必要がある。

 相手が高知能生命体のとき、大事なことはいかに相手を油断させてその隙をつくか、その一点。
彼女にはステルスも効かないことをタケルは身に染みて理解しているため、簡単にはいかないことも分かっていた。

 ――……危険だが、アレでいくか。

 それはいくつもの時間跳躍弾をXガンで回避するうちに覚えた、一種の博打的避け方。

 ――となれば。

「龍宮さん、いるのは分かっている。姿を現したらどうだ?」

 大きな空間
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