第七話『ソロ』
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計の地図機能を使えば迷子にはならない。
昨日からずっと森の中を移動している。
今日も森の中を移動し続けるのだが。
今日、森の中を歩いていて思ったのだが、
(徐々に敵兵の数が減ってきている)
軍事都市アライアから離れれば離れる程、敵兵の数が少ない。
それに装甲戦車の姿も見えない。
だが敵兵が完全にいない訳ではない。
小鳥遊は榊町に向かう途中、森の中を流れる川にぶつかった。川幅は10mくらいで、川の深さは70cm程に見える。
榊町に行くためにはこの川を越えなければならない。
川の流れは緩やかなため、歩いて渡ることは容易にできるだろう。
小鳥遊が川に片足を踏み入れた時、川の上流からボートが流れてきた。
ボートには6人の武装した兵士が乗っていた。
一目でディヌアの兵士だと分かる格好をしていた。
兵士の1人が小鳥遊の存在に気づいたようで、こちらを指差して喚きながらボートから降りた。
小鳥遊はアサルトライフルを構え、ボートに向かって容赦無く発砲した。
連続した銃声が森に響いた。
銃弾がボートに直撃した。
ボートはゴム製だったようで、銃弾がゴムに複数の穴を空けた。
ゴムボートが気の抜ける音をたてながら萎む。兵士達はゴムボートから急いで降り、各々が銃器を小鳥遊に向ける。だが遅い。
小鳥遊は再び引き金を引いた。
銃弾が兵士達を襲う!
だが兵士達は身体を左右に反らし、銃弾を避けた。
その様子を見た小鳥遊は、引き金に指をかけたままジリジリと後退する。
兵士達は「おとなしく投降しろ!」と言いながら詰め寄ってくる。
「投降すりゃあ、保護するとでも言うつもりか!!」
小鳥遊が怒鳴る。
「そうだ」
兵士の1人が静かに言った。
「戯れるな!!」
小鳥遊がアサルトライフルを構えて突進した!小鳥遊がアサルトライフルの引き金を引く。
兵士達は小鳥遊の突進に少々戸惑いながら、各々発砲した。
小鳥遊の放った銃弾は兵士の1人に直撃し、兵士を戦闘不能にした。
戦闘不能になった兵士に、他の兵士の1人が駆け寄る。
小鳥遊はその兵士の腰に装着してあった手榴弾に注目し、その手榴弾に向けて発砲した!
小鳥遊の銃弾は手榴弾に直撃し、手榴弾の安全ピンを弾き飛ばした!
兵士達は、その事に気づいていない。
4人の兵士達は小鳥遊に対して未だ発砲を続けているが、有効弾は未だ無いようだ。
小鳥遊がほくそ笑むと、兵士の1人が装着していた手榴弾が爆発した!
破片手榴弾だったようで、爆発と共に破片が飛び散った。
爆発は6人の兵士達に襲いかかり、兵士達の身体をバラバラにした。
兵士達の爆散した身体には破片が突き刺さっていた。
小鳥遊にも破片と爆風が襲いかかったが、身体がバラバラになるほどではなかった。
爆風が小鳥遊を4、5m後
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