暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
9円舞曲ーa capriccio(奏者の自由に)
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次の日。75層《コレニア》そこはお祭りのようになっていた。なんせ、血盟騎士団の団長、副団長の2人のデュエル。しかも相手の内1人はユニークスキル使いなのだ。やっぱり、お祭り騒ぎになるだろう。さてお祭りということで…

「すみませーん!火吹きコーン3つと黒エールと…アーブルフィッシュ&チップス5つ、それとアルゲート焼き2つとアルゲートそばを下さいな♪」
「はいよー」

歌うように注文し、NPCの屋台にお金を出して食べ物をもらい食べ歩きする。行儀悪い?受け付けません。そんなこと。

「もぐもぐ…もぐもぐ…えーと。コロッセオってどこだろう?もぐもぐ…ふむふむなるほどこの先か…もぐもぐ」

たくさんの食べ物を抱えながらコロッセオに向かう…アルゲート焼きとアルゲートそば、相変わらずビミョーな味だけどクセになるな…依存性あるぞ?これ。
そんなこと考えていると…

「お、あれってスノードロップじゃないか?」
「スノーさん!サインください!」
「スノードロップ!今日も歌期待してますよ!」

声援が飛んできた。このままだともみくちゃになるので大きな声で、

「おう!みんな今日は応援よろしく!ちなみにデュエル前に一曲歌うからぜひ聞いてね〜!」

おお!という歓声が出る。それを確認して少し笑いながら僕はコロッセオに入っていった。

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コロッセオ内に入ると、控え室が近くにあったのでそこに入る。そうするといつも通りの2人…キリト&アスナがいた。

「2人とも…もぐもぐ…今日は頑張ろうね…もぐもぐ…」
「試合前に何やってるの??スノー!」

アスナが叫ぶ。なんで叫ぶかな?僕は普通に食ってるだけだから…

「何って…食べてるんだけど…もぐもぐ…」
「アスナ…無駄だぞ…スノーに今更天然を治せて言っても」
「そうね…仕方ないわね…」

おーい。2人とも失礼だぞ…そんな事やってるとヒースクリフ団長がやってきた。アスナが敬礼する。僕は慌てて残りの食べ物を食べる。キリトの表情は少しこわばった。

「どうも…」
「団長!おはようございます!」
「もぐもぐもぐもぐ…ごっくん!あ、団長おはよう〜♪」
「「スノー結構失礼だよな(ね)??」」

相変わらずの3種3様の受け答え。ん?ヒースクリフが僕を見て苦笑いしてる。何故?あ!そうか!

「あ!これからよろしくね〜ヒースクリフ!まあ、ギルド入ってもソロだけど。」
「お願い!スノー!副団長として命令するわ!もう喋らないで!」

アスナがまた叫ぶ。クラディールに命令した時よりも大きな声で、しかも問題児が暴れてて、それを防げない先生みたいになってる。なんで?

「その条件はアスナ君に勝ってだが…」


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