第五章 StrikerS編
第百六十一話 『決戦(5) スバルの想い、ティアナの強さ』
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についに飲み込まれてしまった。
後に残ったのは目を見開きながら気絶しているディードの姿であった。
「やったわね…」
それでティアナは一息をつく。
それで二人を捕縛するために歩を進めようとしたその時だった。
「―――驚いた。まさかウェンディ姉様にディードまでやられるなんて…」
「ッ!?」
「でも、僕の存在を忘れていたのは致命的だったね。幻影使い…。IS・レイストーム」
そこに天井を突き破ってオットーがティアナに向かって風の一陣・レイストームを放った。
それに晒されてティアナは大きく吹き飛ばされる。
「きゃあああっ!」
そして壁に激突して頭から血を流していた。
「うっ…」
ズルズルとティアナは壁からずり落ちてその場で膝をつく。
そして目の前にオットーが下りてきて、またその手にレイストームを放とうとISを発動しようとする。
「よく頑張ったね。でもここで終わりだよ…」
「それは、どうかしらね…?」
窮地に追い込まれているはずなのにティアナは不敵な笑みをオットーに向ける。
「この状況でなぜ笑える…? もう手はないはずだ」
「それはあんたの勝手な思い込みでしょ? 策士はね、いくつもの策を仕込んでいるもんよ」
なお笑みを崩さずティアナは指を一本立てた。
それでなにかの魔法動作だと思ったオットーはさっさと倒してしまおうとしたその時だった。
『ドゥンッ!』という砲撃音とともになにかの反応がオットー目掛けて向かってくる。
「ッ!? 反応がでかい! これは…!」
オットーが振り向いた先にはオレンジ色の巨大な砲撃が迫ってきていた。
「! レイストーム!!」
オレンジ色の砲撃とレイストームが衝突する。
そしてなんとか相殺できたことを確認したが、それでティアナに向ける注意をなくしていたことに気づいたオットーは振り返るがもう顔の目の前にはクロスミラージュの砲身が掲げられていた。
「チェックメイト、ね…」
ダンッ!
ティアナの放った弾はオットーの胸に見事直撃した。
さらにまだ終わらないとばかりに、放電音がしだしてオットーの体を電流が流れ出す。
「うぁあああああーーー!?」
「あたしのスタン弾の威力はどう? ま、時期に気を失うから関係ないけどね」
「この、オレンジ色の悪魔め…うっ」
それで電流による感電でオットーはついに意識を手放すのだった。
「嫌な捨て台詞を残して気絶するんじゃないわよ。ったく…」
そうティアナは愚痴るが今度こそ勝ちを拾えたと確信してその場にへたり込む。
「でも、遠隔操作でブレイズモードが起動してくれるのは助かったわね。さしずめセッティングしておいてよかったわ」
そう、今回の決め手はブレイズモード…
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