第五章 StrikerS編
第百六十一話 『決戦(5) スバルの想い、ティアナの強さ』
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が上ったのか何度もティアナにツインブレイズを叩きつけていく。
だがティアナはそれを片方だけだというのに、受け止め、いなし、防ぐことを繰り返して、後一歩を踏み込ませない。
「なんで、なんで…! 私のツインブレイズはあなたなど簡単に倒せるはずです!」
「お生憎ね。あたしはあなた以上の双剣使いに修行を今までずっとうけて来たのよ? こんな遅い連撃、受け止めきれないなら弟子失格だわ!」
「くっ!」
表情に乏しいディードが少し悔しそうな表情をする。
それだけ自信をなくさせるほどにティアナはディードの攻撃を受けきっていたのだ。
「ディード! 熱くなるなッス!」
後方からウェンディのエリアルレイブの砲撃がティアナに発射される。
それを見たティアナは即座に射線上にいるディードの前へと移動する。
普通ならここでディードは退避して、砲撃がティアナに当たるところを今現在頭に血が上っているディードは一瞬の隙を出してしまい離脱に遅れてしまったのだ。
「! いけない!」
すぐにウェンディは砲撃を消そうとするがそれより早く、
「ガッ!?」
右方向からなにかの砲撃が放たれてウェンディに直撃する。
「わぁあああーーー!?」
それで壁に突っ込んだウェンディはそのまま気絶するかのように意識を手放した。
そして、ウェンディの残した砲撃に避けそこなったディードもなんとかツインブレイズを振るい、エリアルレイブを切り裂いた。
切り裂いた後、即座にティアナの方へと振り向いたがそこにはすでにティアナの姿はなかった。
「どこに!?」
「こちらよ!」
なんとティアナはディードの真正面からダガーモードで突撃をしてきたのだ。
一瞬、呆気に取られるディードだが、すぐに思考を取り戻して迎え撃った。
「打ち合いならば負けません…!」
大きく上段からツインブレイズを両方ともティアナに振り下ろした。
だがここでもディードはミスを犯す。
本来なら気づけたはずだったのだ。
ティアナの姿は幻影だったために切り裂いたと思った途端に掻き消えてしまった。
「ッ!?」
「残念…。それはあたしの幻影。本命は―――…!」
ティアナの声はこの場からではなく少し離れた場所から響いてきた。
それでディードは声が聞こえてきた方に向くとそこには砲身が伸びて巨大化したクロスミラージュ、サードモード…『クロスミラージュ・ブレイズ』を構えてすでに射撃体勢に入っていた。
そして、
「う、あぁぁぁぁ!!」
ディードは諦めずにティアナに突っ込むがもうチャージは完了していた。
「一撃必中! ファントムブレイザー!!」
オレンジ色の砲撃魔法がディードに向かって放たれて、ディードは、
「ッッッッ!!」
その砲撃
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