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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第338話】
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でしょうか?」


 言葉の意味が直ぐにはわからなかった俺は、素直に聞き返すと――。


「学園にある訓練機の内の一機、暫くお前用の専用機にしても良いということだ。 ……コアの奪還の功績でな、私と真弥、後は有坂先生が昨日上層部を説得した。 これで少しはお前の待遇も変わると良いのだがな」


 いつも見せる厳しい態度とは違い、柔らかな笑みを浮かべた織斑先生。

 だが、その笑みも直ぐにいつもの織斑先生の表情へと戻った為、一瞬白昼夢でも見てるのかと思った。

 説得――多分、物凄く精神を磨り減らしたんじゃないのかと心配になってしまうが、織斑先生の表情を見る限りは睡眠はちゃんととれている様に見える。


「そういう訳だ。 既に話も通してあるから一機、選んでこい。 それと、選んだ機体は改造しても構わないからな。 ……では、邪魔したな」


 いつもの様に腕を組むとそのまま立ち去っていく織斑先生。
 話の内容は基本、シャル以外に聞こえないように話をしていた為女子は色々な噂をしていた。


「えへへ、ヒルト、良かったね♪ せ、せっかくだから僕も着いていってもいいかな?」


 まるで自分の事の様に喜ぶシャル。

 パァッと花開く様な笑顔は、同性から見ても非常に可愛く見えるだろう。


「構わないが……ラファールの整備の方は良いのか?」

「整備も大事だけど、時間をずらせば問題ないしね♪ じゃあ、食べ終わったら早速行こうね♪」


 そう言って朝食に手をつけ始めるシャル、それを見てると何だか妙にお腹が空いてくる……。

 頬杖をつき、食べる様子を見ながら俺はコップに入った飲み物を口に含み、喉を潤すのだった。
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