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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第338話】
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にか?」
「うん。 僕これからラファールの整備しようかと思って。 たまにはちゃんとしっかりメンテナンスしないとね? ヒルトは村雲の整備しないの? ……っていうか、首のチョーカーは?」
俺の首にいつも巻かれていたチョーカーが無いことを指摘するシャル。
チョーカーは村雲・弐式の待機形態だが、美春に譲ったため巻いてないのは普通だが、事情を知らない人にとっては気になるらしい。
「……ちょい事情があってな、村雲・弐式は転入予定の子に譲ったよ」
「えぇっ!?」
大声と共に立ち上がるシャルに、朝食を食べていた他の女子の視線が集中した。
恥ずかしくなったのか、座り直すと身を乗り出し、小さな声で再度訊いてくる。
「……な、なんで……? も、もしかして日本政府が取り上げたの……?」
「……いや、俺の意思でその子に譲ったんだよ」
「な、なんで……? せ、せっかくの専用機なのに……」
まるで自分の事の様に心配するシャル、気遣いが正直嬉しく思う。
「良いんだよ、その子に専用機が無いと色々まずいことになるからな。 ……専用機が無いからって俺が変わる訳じゃないさ。 だろ?」
「そ、そぅだけど……。 せ、専用機が無いと訓練するのが大変じゃない……?」
指摘通り、あの書類の山にサインをしなければいけないと思うと憂鬱な気分になるが、だからといって一度譲ると言った以上は覆す訳にはいかない。
男がどうたらこうたらっていう話ではなく、俺自身がそう決めたのに簡単に覆しては何を言っても人に信用されなくなるからだ。
……こう思うと、俺も一夏と同類な気もするがな、これが。
「まあ大丈夫――」
そう俺がシャルに言おうとすると、不意に言葉の横やりが入ってきた。
「有坂、デュノアもそのままで構わない。 有坂はこの後何か予定でもあるのか?」
「お、織斑先生!? お、おはようございます!」
声をかけてきたのは織斑先生だった。
その姿に気付いた寮の食堂にいた生徒から一斉におはようございますの挨拶の合唱が聞こえてくる。
少しめんどくさそうに溜め息を吐くと、短く「おはよう、諸君」と言って挨拶した。
面倒な理由は多分一斉におはようコールが流れたからだろう。
とりあえず、訊かれた内容には答えねば……そう思い、視線を織斑先生へと移した俺は――。
「いいえ、今日は特に予定はありませんが」
「成る程。 ……有坂、お前に専用機が無いのは授業に支障が出る。 代換機といえば聞こえは悪いかもしれないが、学園側でIS一機用意してある。 ――とはいえ、有坂自身が決めるのだが」
「え? それってどういう意味
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