11話
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夕が強化人間であることが明かされたが昨日、本日はゆっくり休むつもりで家でぐうたらしていた。だが、そこに来訪者が現れる。
夕は来訪者居間に通し、お茶とお茶請けを出す。
「それで一人で訪ねてきた理由はなんだ。神谷?」
「どうしても君に聞きたいことが二つあるんだ」
「どうしてもが二つか…欲張りだな。まぁいいや、言ってみな」
剣は一度、深呼吸する。
「三河、君は…転生者なのか?」
「イエス」
即答する。
「簡単に認めるんだね」
「別に隠すつもりはなかったからな。知られても困ることもない」
「そうか…君が特典をもらった三人目の「違う」え?」
「俺は神から特典をもらってない。くじ引きで外れを引いた転生者だ。原作知識もA`sまでしかない」
「っ!それじゃあ。君の力は全て転生後に身につけた能力なのか!?」
「そうだ」
「そうなのか…君はそれだけの力を特典なしで手に入れたのか…」
夕が特典を持たない能力者であったことは剣に少なからずショックを与えていた。当然と言えば当然である。特典をもらい尚且つ努力してきた自分が特典をもらわずに自らの力で鍛えてきた夕に負けっぱなしなのだから。
「一つ訂正するが、俺がこの力を身につけられたのは恩人と呼べる人逹との出会いとその人逹と出会わせてくれた奇跡の上に成り立っているんだ。俺自身、血へどを吐きながら修行したが、彼らと出会えていなければ俺は弱いままだったよ。あの人達には感謝してもしたりないくらいだ」
「そうか、三河は素晴らしい師に巡り合ったんだね」
剣も納得したようだ。二人はお茶を飲んで一息ついてから話を再開する。
「それじゃあもう一つの質問をさせてもらうね」
「どうぞ」
「他の転生者のことはどこまで知っているんだい?」
「俺達を入れて9人までなら知っている。所在不明の転生者が特典をもらった最後の転生者だと思われる」
「お、すごいね。そこまでわかっているなら大丈夫かな」
「あ?」
「その人達に合わせてくれないかい?原作知識について聞きたいことがあるんだ」
剣はこの世界で生きている内に原作知識が薄くなってきているらしく、ところどころ知識に穴があるらしい。今後の出来事に対処するためにも他の転生者に穴を埋めてもらいたいと言うものだった。
「お前の言いたいことはわかった」
「なら「だかそれは無理だ」どうしてだ?今後の物語の悲しい出来事を減らすためにも!「最後まで話を聞け!」
闘気で威圧して黙らせる。
「この世界で生きている転生者は俺とお前、皇焔、俺の友人の一人、所在不明の転生者の5人だけだ」…どういうことだい?」
「これからある事件とそれによりわかったことについて話す。内容が内容だけに言いたいことはあるだ
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